市田龍生都が圧巻デビュー ~松戸競輪~

photo-94622
市田龍生都
デビュー戦を終えて一安心
脚の違いを見せつけた

 松戸競輪F2ガールズナイターは、1月4日(土)に初日が行われた。チャレンジ予選5レースに出走した、早期卒業生の市田龍生都(福井・127期)は、圧巻の逃げ切り勝ち。デビュー戦を白星で飾った。

 1番車ながら、後ろ攻めとなった市田は、青板バックで前を押さえる。別線に番手に飛び付かれたが、慌てることなく一旦ペースを落とすと、後ろの追い上げを待ってから徐々にペースアップ。打鐘過ぎから本格的に踏み上げると、ラスト一周は圧巻の逃走劇。番手にハマった黒滝大翔が「脚が違った」と振り返ったように、そのまま後ろをどんどんと引き離して圧勝した。デビュー戦を、満足げな表情で振り返った。

 「プロとしての実感というか、お客さんの目の前で走れて、競輪選手としてデビューしたんだなって言う実感が出てきました。出し切ることができたし、一安心です。とりあえずスタートは様子を見て、他が前に出るなら後ろ攻めと思ってました。前でも、後ろでも、誘導退避のタイミングで自分が前に出てと。自分の力におごらず、赤板では誰かが来ることも警戒して、後ろを確認しながら自分のペースを切らさずに走ることができました。まだ改善できる部分もあると思うけど、80点、85点ぐらいは付けたいな。でも、親父に言わせたら、きっと75点って言われると思う。親父に褒められたことはないので(笑)」

 緊張感はもちろんあっただろうが、落ち着いた運行を見せた。精神的な部分でも、競輪選手としての必要な素質がすでに備わっている。

 「敢闘門をくぐるまでは本当に緊張して、発走機で自転車にまたがって、前を見たらお客さんが本当にすごい数で。こんなに応援してもらえているんだと思って、嬉しかったです。競走でやることを8割方決めていたので、レースは落ちつけたんだと思います」

 前評判通りの強さを見せたスター候補生が、2日目以降も「全力」を出し切る。

熊谷洋祐記者

2025年1月4日 21時41分

開催情報

ページトップへ