早期卒業生・市田龍生都がデビュー ~松戸競輪~

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市田龍生都
新品のレーサーパンツでデビューする
史上5人目の早期卒業生

 松戸競輪F2ガールズナイターが、1月4日(土)から開幕する。チャレンジ予選5レースには、早期卒業生・市田龍生都(福井・127期)が出走。競輪選手としての、一歩目を踏み出す。

 高校時代は、インターハイで1000mTTを連覇。国体などの数々の大会を制し、中央大学進学後の活躍も華々しい。インカレでは、チームスプリント、ケイリン、1㎞TTの3冠を、2年連続で達成。養成所入所後は、同じく早期卒業生の菊池岳仁の持つ400mTTのタイムを上回り、養成所新記録を樹立した。父はタイトルホルダーの市田佳寿浩氏(福井・76期引退)。アマ実績には文句の付けようがなく、将来を嘱望されるスター候補だ。競輪場には、単身で到着。やや固い表情で、初めての前検日を迎えた。

 「何もかもが初めてで。緊張しています。でも、楽しみな気持ちもあって、半々くらいです」

 12月に早期卒業してから、一旦は地元の福井に里帰り。1月中旬を目途に、ナショナルチームの本拠がある伊豆に拠点を移す予定だというが、今節に限っては地元で練習に励んできたようだ。父で師匠の市田佳寿浩氏からの激励の言葉を胸に、全力疾走を誓った。

 「養成所に入る前から、自分なりのコンディションの出し方があるんです。それをいつも通りにやってきました。福井の同門の練習仲間の方々と、普通に練習って感じです。地元だったんで、ちょっとはリラックスできました。父には『まだ選手になったばかりのペーペーなんだから、胸をかりるつもりで全力を出してこい』と言われました。本当にその通りだと思うし、初戦から全力を出したいです」

 滝澤正光養成所所長からは、「完成品」と評された逸材中の逸材。人生で一度しかないデビュー戦は、競輪ファンなら見逃せない。

熊谷洋祐記者

2025年1月3日 16時40分

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