朝倉智仁が本社杯『若鷲賞』を制覇! ~玉野競輪場~

photo-11199
朝倉智仁
表彰式で花束を受け取りポーズを決める
photo-11200
レース直後に高橋晋也(写真右)と喜びを分かち合う朝倉智仁
ラインの絆でつかんだ勝利!

 3月8日(日)に玉野競輪場を舞台に行われた本社杯、日刊プロスポーツ新聞社杯「若鷲賞」・115回生ルーキーチャンピオンレースは、競輪学校時に同じ4組だった高橋晋也、朝倉智仁、伊藤颯馬の3人が地区を越えて結束。高橋の番手を回った朝倉智仁(115期)が、茨城勢としては吉澤純平(茨城・101期)以来の優勝で幕を閉じた。
 
 正攻法に構えた高橋晋也が赤板手前から誘導員との車間を空けて後方を警戒すると、7番手で同じく車間を空けていた単騎の小原佑太が内へと潜り込む。単騎の小原丈一郎が打鐘手前で切って待つと、地元の晝田宗一郎が一気にカマして主導権。小原丈が3番手の位置で車間を空け、晝田をリードしていた城戸俊潔も車間を空けながら最終バックから踏み込んだが、徐々に車間を詰めていた高橋が最終2コーナーからスピード良くまくり上げ前団を飲み込む。さらにその上をまくりにいった小原佑であったが、高橋に付けていた朝倉智仁が外を張って鋭く抜け出した。
 「(高橋)晋也さんの番手を回らせてもらったおかげ。晋也さんのおかげで優勝できました。晋也さんがすごく強くて気を抜いたらヤバいと思った。小原(佑)さんがきたのが見えてうまく持ち出せました。同期で同門の遠藤(洋希)さんが(昨年の11月松山で)落車して入院していてまだ意識がなくて…。ルーキーチャンピオンレースは遠藤さんの夢でもあって、自分の夢でもあったので勝てて良かったです」

 ゴール寸前で優勝を逃した高橋晋也は、悔しさと朝倉が優勝した喜びの両方をかみ締める。
 「(空いた車間は)別に気にせずでしたね。(最終)3コーナーでは行き切りたかったのであの位置から仕掛けました。あの位置から仕掛けて抜かれたのは自分の力不足。でも、優勝はラインの朝倉なんで。また練習して出直します」

 朝倉に張られて伸びを欠いた小原佑太は3着まで。
 「晋也さんは自分待ちだと思った。タイミングが難しかったですね。一緒のタイミングで仕掛けられれば、トップスピードは自分の方があるので行けると思ったんですけどね。でも、まだまだ余裕はあったんですけど、朝倉君のヨコの動きですね」

細川和輝記者

2020年3月8日 15時59分

開催情報

ページトップへ