『ルーキーシリーズ2020』第1弾 ~広島競輪場~

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永塚祐子
在所トップの力を見せて完全V
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町田太我
3連勝で地元のデビュー戦を優勝
117、118期ともに完全優勝

 広島競輪場で開催された「競輪ルーキーシリーズ2020」は、初日、2日目の予選ポイントから勝ち上がった7選手によって、5月17日の最終日に118期、117期の決勝がそれぞれ行われた。3月24日に日本競輪選手養成所を卒業したルーキー同士のバトルを制したのは、永塚祐子(神奈川・118期)と町田太我(広島・117期)だった。

 断トツの在校1位で卒業した永塚祐子にとっては、プレッシャーとの戦いでもあったのかもしれない。が、押しつぶされることなく、3連勝の完全V。決勝は先行策から押し切って、ナンバーワンをアピールした。
 「今日は絶対に行くって決めてました。(打鐘の)4コーナーからホームのところでタイミングをみて行こうと。田中(月菜)さんが出たけど、叩かずに落ち着いていこうと思った。(決勝は)一体感を意識した。ただ、卒業してからできあがった新車なんで、硬いのに慣れてなかった。もうちょっと踏めるようになりたいですね。(プロとして)いい一歩を踏み出せた。でも、ここに尾方(真生)さん、西島(叶子)さんがいたらとか、7月に先輩方とやってたら負けてると思うので、7月に向けてしっかりやっていきたい」

 在所トップの長田龍拳が先頭に立って圧力をかけるが、町田太我に迷いはなかった。ラインの力を信じて、打鐘の4コーナーから踏み込んだ。持ち前のスピードで長田をあっさりとらえると、付けた石原颯も1車身差のままシャットアウトした。
 「(長田)龍拳がドカンと一発行くかと思ったけど、構えてくれた。それで自分がすんなりいけた。ロングまくりみたいになりました。地元ってことでオッズ的にも集まっていたし、そこで3連勝できたのは良かった。(7月の)これからはまず18連勝を目指してS級で戦いたい。JKAの人たちには自分が早期卒業をした方が良かったって思わせるくらいになりたい。寺崎(浩平)さんとは養成所で1回も(一緒に)レースをしてないのでやってみたい」
 早期卒業制度で昨年12月に卒業した寺崎浩平は、S級で3場所連続優勝の快進撃。その寺崎と同じ舞台に1日でも早く立つために、町田は7月のチャレンジデビューまでトレーニングに明け暮れることだろう。

竹内祥郎記者

2020年5月17日 17時33分

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