町田太我が会心の逃げ切り勝ちで準決勝に進出 ~玉野競輪場~

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町田太我
準決勝も持ち前の先行力を発揮して決勝戦進出を目指す
S班の松浦悠士が舌を巻く強さで状態の良さをアピール

 3月27日(月)に玉野競輪場で開設72周年記念『瀬戸の王子杯争奪戦』のシリーズ2日目が行われた。初日は雨と寒さが選手を苦しめたが、2日目は天候にも恵まれてハイラップが連発する絶好のバンクコンディションの中で行われた。最終12レースはウィナーズカップを制しているS班の松浦悠士が人気を集めていたが、町田太我(117期・広島)が強烈なダッシュと強靭な踏み直しで堂々の逃げ切り勝ち。初日は2周駆けで5着にまで沈んでしまったが、準決勝に向けて状態の良さをアピールした。
 
 「(残り2周付近から)引いて、ジャン前の2コーナーで仕掛けるつもりでした。切って切っての展開になれば、より良い感じだったんですけど、坂本(貴史)さんに警戒されてしまって、行きづらい感じになったんですけど、良い感じで駆けられました。カマシ切ったあとはペースに入れて、最後は絶対に松浦さんが抜きに来ると思ったので、ためてためて踏み直した。初日はきつかったけど、今日(2日目)は展開も向いて良かった」
 番手を回った松浦悠士(98期・広島)は強烈な踏み出しに口が空いてしまい、坂本貴史に飛び付かれてしまう苦しい展開となり追走いっぱいで懸命に食い下がるも3着まで。後輩の成長を感じて喜びながらも、準決勝に向けて調整を誓った。
 
 「今までで一番強かったですね。(踏み出しに)タイミングが合わなかったのもありますけど、あれだけ離れてしまったので脚は残っていなかったですね。最後の2コーナーからの踏み直しが凄くていっぱいで千切れそうになりそうでした。全力で抜きにいったんですけど、強かったです。直前に練習したときよりも強かったですし、今まで付けた選手の中で一番強かったと思います。しっかりと付け切らないといけなかったんですけど、技術と脚力不足ですね。2日目はチェーンを変えたんですけど。それだけじゃないと思います。3日目はチェーンをまた新しくして、シューズもいじろうと思います。シューズのサンの角度ですね。できる限りのことをやって準決勝に備えます」
 
 二次予選で手応えをつかんだ町田太我は準決勝10レースでS班の新田祐大を相手に奮闘する。S班の松浦悠士は12レースに登場。最善を尽くして軌道修正を行って地元の柏野智典を背に別線攻略を目指す。

細川和輝記者

2023年3月27日 19時17分

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