地元勢が一丸となって盛り上げる ~広島記念~

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町田太我
広島の次代を担う男!!
施設改修前最後の記念

 広島競輪場開設70周年記念『ひろしまピースカップ(G3)』が、15日(木)に開幕する。広島競輪場は来年2月の開催を最後に、大規模な施設改修工事に入り、再開は25年を目途にしている。現在のバンクで行われる記念開催はこれが最後。地元勢は並々ならぬ気合で今大会に臨む。

 今節唯一のS級S班として臨む松浦悠士(広島・98期)は、若干緊張感を漂わせながら検車場入り。大会連覇もかかる今回への意気込みも含め、冷静な表情で取材に応えた。
 「(競輪祭の落車の)痛みが競輪祭が終わってから出て、1週間くらいは練習ができなかった。先週の頭くらいから練習ができて、感触は良かったですね。競輪祭に行く前よりもいい感じでモガけた。毎年そうなんですけど、グランプリに向けて練習している途中がここって感じ。今年の成績には納得できていないし、タイトルを獲りたかったなって思いはある。でも、今年の目標は賞金王なので、グランプリを獲ればなれる。(地元は)2年以上走れないので、今回にかける想いは去年よりもあります」

 その松浦と昨年決勝でワンツーを決めたのが町田太我(広島・117期)だ。今年は当所でF1戦を2度制した実績もあるが、年間を通してグレードレースでは苦しんだ。
 「今年は記念の決勝に乗れていないし、決勝には乗りたい。去年、やりすぎちゃったし、今年は微妙。どうなるかな。でも、ヤンググランプリがあるのでここで良い成績を残せれば弾みは付くと思います」

 また、大川龍二(広島・91期)にも注目したい。今年の前半は高配当を連発して穴党を喜ばせる場面が目立った。さらには共同通信社杯でビッグ初出場。もはや伏兵と呼ぶにはふさわしくない存在だ。
 「自分の中でも、今年は未知の領域というか。今までならまくれない所をまくれるようになったり、自分でもびっくりしながら進んできた1年間でした。自分の場合は意気込んだら駄目。いつも通りのペースでやってきました。子どもたちのドッジボールのコーチをボランティアでやっているんですけど、そういう用事があったらそっちに行ったり。多忙な中でも練習はしっかりやってここに来ました。その割には感じは良いと思います」

 地元勢は初日から皆、一戦入魂の構えで激走する。リニューアル前の最後の広島記念を、目に焼き付けたい。

熊谷洋祐記者

2022年12月14日 17時30分

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