ファンの声援を力に躍動

　弥彦競輪場を舞台に、開設70周年記念「ふるさとカップ」が7月18日に開幕した。当場は昨年の秋から行われていた改修工事が終わり、「新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」に沿って7月2日から通常の場外発売、本場開催を再開している。今シリーズの初日は1652人が来場し、生で競輪を楽しんだ。

　そんなファンの声援に後押しされて、地元支部の選手は初日から大活躍。出場６選手中、４名が１着で好スタートを決めた。

　3レースに登場した柿澤大貴（長野・97期）は、別線を完封した末木浩二（山梨・109期）をきっちり捕らえて白星を挙げた。「末木はすかさず行ってくれましたね。（最終1コーナーから仕掛けてきた）櫻井（正孝）さんが後ろで併走しているのは見えましたけど、末木君のカカリが良かったので来れないだろうと思いました。あれだけ行ってくれたので末木君のお陰です」と、レースを振り返る。

　メインの初日特選を制した諸橋愛（新潟・79期）は、「（声援は）ずっとお客さんがいなかったから、ありがたいですね。（レースは）キツイのはキツかったですけど、車は出ているのかなと思います。（平原）康多は最終ホーム過ぎから踏んでいたので、あの展開ならどうにかって感じです。（地元記念は）毎年、違う状況で挑んでいますけど、今年は今年なりの精神状況で来ています」と、地元記念4連覇に向けて幸先いいスタートを決めた。

　明日行われる2日目も１レースから予選が行われ、準決勝進出を懸けた熾烈なポイント争いが繰り広げられる。

• 選手詳細データ

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  諸橋愛 選手新潟・79期