寬仁親王牌決勝戦に臨む関東勢 ~弥彦競輪場~

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平原康多
4年ぶりのG1制覇を目指す
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諸橋愛
地元G1の決勝で責任を果たす
先頭の吉田拓矢は気合十分

 第30回寬仁親王牌は10月24日(日)に決勝戦を迎える。6年ぶりに弥彦競輪場を舞台に繰り広げられる戦い。注目の並びは以下の通り。

 ⑤吉田拓矢-⑨平原康多-①諸橋愛

 ④新山響平-③新田祐大-⑥菅田壱道-⑧大槻寛徳

 ②山田庸平(単騎)

 ⑦野原雅也(単騎)

 関東勢は地元地区のG1決勝だけに、北日本カルテットとの壮絶なレースを繰り広げそうだ。

 先頭の吉田は「関東から優勝者を出せるように。常に獲るっていう気持ちで走らないと、タイトルは獲れないと思っているので、その気持ちをなくさないように。平原さん、諸橋さんに任せてもらって責任のある位置。北が強力だけど、何とかしたい」

 平原は14歳まで弥彦村の隣、岩室村(現:新潟市)で過ごしており、ゆかりの地で4年ぶりのG1優勝を目指す。「弥彦は今まで漢字の成績(落車、失格など数字ではないこと)ばかりだったけど、昨年、記念を優勝したことで流れが変われば」と、当地に乗り込んできた。

 準決勝では「親戚がきていたし緊張した。弥彦記念と、特別競輪では(緊張感は)全然違います。本当の地元の諸橋さんも付けていましたからね」と、緊張感漂うレースだったが、しっかりと結果を出した。「体も戻ってきて本来の動きができている」と、復調を実感。「関東のG1、関東の3人のうち、誰かが優勝をできるように」と、関東のエースが優勝を目指す。

 3番手を固めるのは諸橋。二次予選のレース後に、「初日は覚悟が足りていなかった。浮わついていましたね。(二次予選は)死ぬ気で挑みました」と気持ちを切り替えて臨んだことを明かす。準決勝で平原とワンツーを決めると「報われた瞬間だと思った。地元の責任なので」と、地元G1で決勝を決めたことで、すさまじい重圧からほんの少しだけ解放されたようだった。「やっとスタート台」と気持ちを引き締め直して臨む決勝戦「あとは前(吉田と平原)に頑張ってもらってチャンスがあれば」と、直線でVロードを探す。

 運命の号砲は16:30分。エンジョイの締切は発走の5分前となっております。

小山裕哉記者

2021年10月23日 19時20分

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