人並外れた精神力で戦い続ける平原康多 ~奈良競輪場~

いかなる逆境さえもチャンスと捉えて乗り越える
2月8日に幕を開けた奈良競輪開設74周年記念『春日賞争覇戦』の初日特選に出場した平原康多(87期・埼玉)。年始の立川記念の前にぎっくり腰を発症し、続く大宮記念では準決勝で落車のアクシデントに見舞われてしまい苦しいスタートを余儀なくされているが、心は決して折れていない。幾度となく逆境を乗り越えてきた平原康多は決してネガティブな思考には陥らない。
「前回落車は左足の打撲がひどくて。フームが左の太ももに乗った感じで転んだので。(年始にギックリ腰になってしまい)まだ腰も良くなっていなくて。落車してすぐは歩くのもきつかったんですけど。でも実際にフルで休んだのは2日くらいで、あとは様子を見ながら練習してきました。今までの乗り方ができないので、新しいことに挑戦するチャンスかなって思って。今回から新しいフレームにして、セッティングも乗り方も、シューズも新しくしました。それで練習でやってきたんで。新しいことを試すチャンスだなって思ってやるしかないと思うので。(今までの乗り方ができないのなら)新しいことに挑戦していくしかないんで」
初日特選は佐々木悠葵-小林泰正の3番手回りであったが、佐々木が仕掛けたタイミングで離れてしまい5着に終わった。
「加速の部分で離れてしまったので。新しく試したシューズが硬すぎたので戻します。今の自分にはキャパオーバーでした。赤板付近の佐々木君が仕掛ける前のところで変にバックを踏んでしまって、自分だけ無駄に脚を使ってしまった感じですね。(踏み出しに離れてしまってからは)行ける所までと思って郡司のところをキメて。(近畿ラインに)切り替えていって最後は(内を)踏んだんですけど締まってしまいましたね」
万全とは言えない状況の中で新しいフレーム、新しいセッティング、新しいシューズを試した平原康多であったが、レース後すぐに改善点を整理して2日目以降に備えている。二次予選は佐々木悠葵の番手回りとなったが、今度こそ加速にしっかりと対応して準決勝進出を目指す。
2025年2月8日 18時50分
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選手詳細データ
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平原康多 選手埼玉・87期