2度の再発走を経てスタート ~佐世保記念~

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小川真太郎
1着獲得も笑顔はない
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村上義弘
後輩の気持ちを代弁してくれた
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3度目の発走直後の様子
各々の想いが交差した

 佐世保記念2日目、第7レースでスタートけん制が入り、2 度の再発走となるアクシデントが起きた。
 最初の号砲で単騎の小野裕次(千葉・95期)だけが、誘導員を追う形となり、残りの8名が出渋る事態に。2度目も同じ展開となり、3度目の発走で北日本勢の伏見俊昭(福島・75期)が誘導員と小野を追ったことで、正常の発走となった。
 1番車で中団確保から2コーナーまくりで制した小川真太郎(徳島・107期)は「1番車をせっかくもらったので、無策の前受けは良くないと。北日本勢が前を取ると思ったが出なくて意地を張りました。でも1回、あれになって2回目で前を取ったら、最初から取れよってなるからもう取れなかったです」と理由を説明。
 村上義弘(京都・73期)は「後ろを回る選手は先頭の選手が(スタートで)けん制したらそうせざるを得ない。お客さんには結果として無様な形になったけど、これもそれぞれの選手が勝負にかける想いもあると思うし、こればっかりは走る前にコメントを求められて、出している以上、弊害はあると思う。(藤井)栄二の場合は僕が付いていて、最善のレースをしようと。格下の自力型やし、(後ろからレースを作りたいという)想いも理解できる。これでごちゃついて後方になったら大問題だが、意地でも主導権を取る形を作ってくれた」と機動型の想いを代弁してくれた。

 これにより、小野以外の8名は再発走が発生した競走において、けん制行為を行った者と判断されて特別指導訓練が課せられる予定となっている。

池端航一記者

2020年12月18日 15時41分

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