松本貴治が地元で記念初制覇 ~松山競輪場~

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松本貴治
優勝カップを手に飛び切りの笑顔でガッツポーズ
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松本貴治
先輩の橋本強、渡部哲男を連れてゴール線を駆け抜けた
四国の結束力でS班両者を撃破

 1月21日(木)から開催されていた松山競輪開設71周年記念『金亀杯争覇戦』は24日(日)に決勝戦を迎え、地元の松本貴治(111期・愛媛)が自身初となる記念制覇を達成した。ここまで3連勝とS班の貫禄を示して勝ち上がってきていた松浦悠士、安定感抜群の郡司浩平の両名を破ったのはシリーズを通して示していた四国地区の層の厚さと結束力だった。
 初手で中団に構えていた松浦が赤板手前から車間を空けて勢いよく切りに動いたが、正攻法に構えていた郡司浩平が上昇を許さず突っ張り切る。予選から唯一勝ち上がってきていた島川将貴であったが、慌てることなく前団の動きを見極めて打鐘から一気のスパートでレースを支配。ラインの中核を担っていた番手の松本は最終2コーナーから迷わず自力に転じて力いっぱいペダルを踏み込む。後方から単騎の 渡邉一成がまくり上げてきていたが、渡部哲男の外までで勢いは止まる。直線で追い込みを狙う橋本強を振り切ってゴール線をそのまま駆け抜けた。
 
 「僕だけの力だけじゃなく、本当に、ラインの力で優勝できたので。本当にうれしいです。(島川が)もうしっかり行くところで行くっていっていたので。凄い風も強くてバンクも重かったんですけど、凄いカカっていました。(シリーズを振り返って)自分の力出して勝ち上がれたところもあるんですけど、本当に4日間、ラインのおかげで決勝まで来れて、そして優勝することができたので。本当に周りの人に感謝したいです。(今回が3度目の地元記念であったが)毎回、優勝するっていう気持ちでは挑んでいるんですけど、今回こうやって優勝できるとは思っていなかったんで、凄いうれしいです。4日間、応援ありがとうございました。まだまだ弱いので、しっかり強くなってみなさんにもっと応援してもらえるように頑張ります。応援よろしくお願いします」

 最終日は3レースを走った外田心斗のS級初勝利を皮切りに、吉田智哉、門田凌、佐々木豪がそれぞれ白星を挙げて地元勢が意地を見せる中、後輩から勝利のバトンを受け取った松本貴治が頂点に輝いた。優勝した松本貴治はもちろん、勢いづく愛媛勢からは今後も目が離せない。 

細川和輝記者

2021年1月24日 17時30分

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