松本貴治が開設75周年記念『周防国杯争奪戦』を制す ~防府競輪場~

photo-91465
松本貴治
優勝カップを手に力強いポーズを決める
photo-91466
力強いまくりで後続を3車身千切ってゴール線を通過
デビューの地で自身3度目のG3制覇を達成

 11月4日に防府競輪場で行われた開設75周年記念『周防国杯争奪戦』は中国ラインと別線勝負を選択した松本貴治(愛媛・111期)が優勝。地元記念7連覇を目指していた清水裕友を破り頂点に輝いた。

 号砲とともに最内枠の清水裕友が飛び出してS取りに成功すると、目標の太田海也を迎え入れて中国ラインが正攻法に構える。中国ラインと別線勝負を選択した松本貴治は小岩大介を背に中団に構える。単騎の菅田壱道が6番手となり、吉田拓矢が率いる関東勢が後ろ攻めとなって周回を重ねる。青板周回の手前から上昇していった吉田拓矢が正攻法に構えていた中国ラインにプレッシャーをかけたが、太田海也は冷静に動きを見ながら突っ張って先行態勢に持ち込む。7番手まで下げさせられた吉田拓矢が最終ホーム手前から反撃を開始したが、中団で車間を空けて間合いを取っていた松本貴治が気配を察知すると最終1センター付近から踏み込んで前団に襲い掛かる。地元記念7連覇の期待を背負っていた清水裕友が外を張りながら前へと踏み込もうとしたが、最終2コーナーの下りを利用してスピードに乗った松本貴治が一瞬で置き去りにすると、後続を3車身千切ってゴール線を駆け抜けた。

【優勝者 松本 貴治】
「本当にうれしいです。展開的にも自分に向いたと思うので、力を出し切るだけでした。後ろからより、少しでも前の方から始めた方がいいかなって思っていたので。脚的に余裕があったので、どこから仕掛けようかなっていう感じでした。自分が思っていた以上に(自転車が)出たのでビックリしました。(初日は3番手回り、3日目は番手回りといろいろな役割を求められる立場となっているが)人の後ろだったり、自力だったり、どこを回ってもそのラインの力になれるように頑張りたい。(防府バンクはデビューの地でもあり)すごく走りやすいですし、声援もあったのでリラックスして走れました」

細川和輝記者

2024年11月4日 17時32分

開催情報

ページトップへ