大阪コンビがV争いをリード ~奈良ミッドナイト~

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北川大五郎
強力な味方を得て3連覇へ視界良好
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太田龍希
前走は圧巻の逃げ切り完全V!!

 1月26日からの奈良ミッドナイトは、各地区の戦力は拮抗したシリーズだが、大石崇晴、北川大五郎、佐野梅一の近畿勢に期待したい。本命の北川は前期最終戦の12月豊橋を完全優勝すると、今年初戦の1月四日市も211着で連続V。ここは自力ではなく、大石の番手から有利に抜け出そう。大石も1月豊橋ミッドナイトをV、続く岐阜を準Vと近況は申し分ない。ダッシュを効かした自力攻撃で北川を振り切ってのVはほぼ互角。6年ぶりのA級戦となる佐野もまずまずの今期スタートを切っている。大阪コンビの後ろからどこまで差し脚を伸ばせるかだ。
 松山桂輔、愛敬博之、朝日勇の愛知勢からも狙えそう。降級初戦、2戦目と優参に失敗した松山だが、初戦の初日特選は鋭脚を発揮して勝っていて調子に問題はない。“いつでも自力で仕掛けて出る準備もしている”とおり、かみ合えばラインを上位独占に導ける。
 援軍はやや手薄ながら、自在な攻めで好走が続く菅谷隆司も有力なV候補。照井拓成、小橋秀幸らの北勢まで横一線だ。

 北川は3期連続でA級となったが、落車の影響もなくなりレースの感じをつかんだ昨年後期は3回の優勝を果たすなど輝きを取り戻した走りを披露した。年末の12月豊橋、新年第1戦の四日市を連続優勝中と近況は上々。“四日市は展開が良かったですね。連続優勝は久しぶりです。ラインの先頭でも後ろでも与えられた場所で最善を尽くすだけです”。世界ジュニアベンチプレス選手権優勝の実績も持つパワーレーサー。ダッシュ鋭いまくり、カマシの破壊力は強烈そのものだ。ただ、豊橋の優勝は同郷の新鋭・土生敦の番手だったように、最近は若手との連係も増えてきている。ここも同郷の大石崇と同乗なら前を任せての番手戦となりそう。絶好のVチャンスは逃さない。

 チャレンジの117期対決は太田龍希が制するか。太田は直前の1月松戸ミッドナイトを完全V。準決は同期の岡田亮を叩いての逃げ切り勝ち、そして、ダッシュ強烈な道場晃をも完封して逃げ切った決勝など圧巻の強さだった。「トップスピードがないので、そこは強化していきたい。(今は)寒いけど、頑張って外に出て練習しています。レースでは待ってまくりになるケースが多いので、前に出られるように行ける所を逃さずいくことを意識している」と競走前には話していたが、3日間会心のレース内容に「行くべき所で行けてるし、踏み直しもできた。やりたいレースができた」と自信を深めていた。
 同期の枠元一葵、小浦凪も仕掛は早いが、「同期と対戦するときはいつも仕掛けられないことが多いので、(仕掛け所を)逃さず頑張りたい」。一枚上のパワーで完封しよう。
 菅田謙仁もチャレンジでは存在感を取り戻す。117期対決に割って入るかも。

権田浩一記者

2021年1月26日 11時50分

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