北川大五郎に展開が向く? ~名古屋ミッドナイト~

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北川大五郎
絶好のVチャンスが巡るか
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長屋秀明
強烈ダッシュが売りの新鋭

 10月5日初日の名古屋ミッドナイトは、北川大五郎、吉堂将規の機動型に、松田治之、玉手翔と層の厚い近畿勢がV戦線をリードする。本命に推す北川は7月福井でV、8月松阪ミッドナイトでは準Vと今期は好調子。援軍もそろっているし、吉堂の番手を回れるようなら、中武三マークから冷静な対応で結果を出した福井の決勝と同様に、一層Vへ近付く。
 山口聖矢が落車明けで不安が残る中、中部の機動型として期待されるのが山口智弘と谷口明正だ。谷口は直近の9月松阪を含め今期3Vと絶好調。ここも自分からレースを動かていっての一発を狙う。また、7月に当所を走って準Vだった山口も再びのホーム戦に気合を入れて臨む。相手に応じた柔軟な攻めで結果を出したい。

 本命に推す北川は、ここ何年もS級とA級のエレベーターを繰り返しているが、A級では安定して結果を出す機動力があり、今期もV1回、準Vも1回と順調だ。ダッシュを生かした豪快なまくり、カマシに、流れでは突っ張って先行しても押し切れる豪脚はどんな相手や展開にも対応可能。もちろん、援軍がそろったここは自力でもV奪取可能だが、積極策で売り出し中の吉堂将と同乗ならチャンスは大きく膨らむ。7月福井の優勝も中武三の番手回りだったが、叩かれた中武をギリギリまで庇った末に直線一気とさすがに余裕のある所を見せていた。再びのS級定着にも意欲を見せており、チャンスが巡れば逃すまい。

 チャレンジ戦は、長屋秀明、小松原正登の117期両雄の力比べ。直前の9月豊橋ミッドナイトで好展開をモノにして初優勝を飾った小松原の勢いは侮れないが、ここまで3Vの長屋を本命視するのが順当だろう。自転車の名門校で活躍したスプリンター。ダッシュに一番自信を持ち、養成所ではまくりで勝ち星を稼いだが、“冷静に展開を見て行けるタイミングがあれば、打鐘からでもどこからでも行きます”と、本格デビューしてからは先行、まくりとバランス良く使い分けて結果を残している。高校の先輩で練習仲間の長谷部龍と別線で勝負した前回の9月大垣ミッドナイト決勝は変に遠慮があったのか仕掛けが遅れて連続完全Vを逃したが、ここは俊敏にレースの流れに乗って行っての一撃でV獲りへ一直線だ。

権田浩一記者

2020年10月5日 15時23分

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