地元の日野博幸がハッスル ~松山ミッドナイト~

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日野博幸
今回は後輩としっかり好連係だ
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長屋秀明
安定感ある走りを続けている

 3月11日からの松山ミッドナイトは、地元の日野博幸がV奪取に一直線だ。S級だった昨年後期は右手首を痛めて順調さを欠いたが、その中でも11月当所戦では最終日に1勝を挙げていた。降級の今期はさすがに機動力上位なところを見せており、1月当所ミッドナイトを224着、2月別府では321着と優勝している。ここも地元同士で連係ある犬塚貴之や、板崎佑矢を目標なら有利に戦えるし、自力勝負でもダッシュを生かした攻めで結果を出す。二條祐也に、中四国スジで高橋清太郎と援軍もしっかりしている。
 まくり健在の上吹越俊一が強敵。準Vだった2月高知の決勝では単騎で前々に攻めて日野らに先着していて、巧みな立ち回りからのタテ攻撃で一発があっていい。また、徳永哲人もツボにハマった時のまくりはまだまだ破壊力がある。
 愛敬博之は中近スジの目標が手薄な不利をどう克服するか。1月岐阜では後方に置かれる展開も、空いたインコースを鋭く伸びて優勝しているが果たして。

 1年でA級に逆戻りとなった日野だが、S級でも先行、まくりの自力勝負でコンスタントに勝ち星があった脚力はやはり一枚上。降級初戦は右手首を痛めた影響を引きずっていたが、、2戦目以降は上向き。セッティングも出た3戦目の2月別府では緒方将、大石崇、立部楓らの強敵をまくりで一蹴してVを飾っている。1月当所ミッドナイトでは今回も同じあっせんとなった犬塚との連係がかなったが、犬塚が飛ばし過ぎて、日野は番手まくりに出るも大西貴の餌食となって4着に沈んでしまった。同じ失敗は繰り返さない。今度は犬塚や板崎と一緒なら好操縦してしっかり勝ち切る。もちろん、自力戦でもダッシュ良く好機に仕掛けてパワーを発揮する。

 チャレンジは、長屋秀明、倉田紘希の中部機動型対決となりそう。本命に推す長屋は勝ち切れない部分はあるものの、通算優勝回数6回はやはり高く評価したい。自転車の名門校で活躍したスプリンター。目標にしていたレインボーカップでの特班は果たせなかったが、ダッシュに一番自信を持ち、実戦では先行、まくりとバランス良く使い分けている。「ここまではまずまずだけど、決勝で勝ち切れないことがまだ多い。決勝で同期と対戦すると小さいレースになってしまう。もうちょっと強い気持ちで自信を持って走りたい。持ち味はダッシュで引いてカマすのが一番いいですが、今はラインを意識して長い距離を踏むというレースを心掛けている」。
 “力を出し切りさえすれば、自分のレースをできると分かりました”と前走で4V目をマークするなど順調に伸びてきている倉田は強敵だが、2月奈良ミッドナイトで枠元一の特班を阻止できなかった悔しさもここで晴らしたい。連係を重ねて呼吸もあってきた塚本貴雄を連れて力を見せる。

権田浩一記者

2021年3月11日 12時47分

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