4連覇目指す地元大西晃 ~別府ミッドナイト~

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大西貴晃
降級後はオールVの快進撃!!
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長屋秀明
連続完全優勝を目指す

 2月9日からの別府ミッドナイトは大西貴晃が本命。昨年のS級戦は3勝、2着4回に止まった大西だが、今期のA級戦では初戦から水を得た魚のごとく自在戦が冴えている。1月松山ミッドナイト、小倉、佐世保ミッドナイトと怒涛の3連覇。今の勢いなら、この地元戦でも主役を譲ることはないだろう。高木和仁、川又裕樹らが大西を盛り立てる。
 大西を撃破すれば谷口明正だろう。昨年後期は4Vを飾っている実力者で、今年も1月四日市、奈良を決勝3着と安定している。仕掛けは早くないが、ツボにハマればあっさりのケースも。松山桂輔も自力を出せるが、谷口と一緒なら前を任せるか。降級後は3場所続けて準決4着で優参に失敗とややかみ合ってないだけに、巻き返しのきっかけをつかみたい。
 畝木剛、高田大輔の岡山コンビや、江端隆司、北川紋部の福井コンビも軽視禁物。

 19年のA級時も1年間で7Vを奪って脚の違いを見せ付けた大西だったが、今期はいきなりの3連覇。昨年前期は落車もあってS級の点を取れなかったが、大幅にダイエットし、練習量も増えたことで後期は盛り返していた。それでも降級してここまでやれるとは誰も思わなかったのでは。“流れもいいけど、調子もいい。S級で走っていたんで、A級では負けられない気持ちで戦っています”と自信を持って攻め切れている。前走の佐世保ミッドナイトは同門の後輩の阿部将に乗っての優勝だったが、初戦の松山は先行もするなど3日間自力で走って結果を出したし、2走目の小倉も決勝は魚屋周の前回りを買って出て松坂侑、松本秀らを破っているのだから穴がない。“自分は自在にやっていきたいので、自力でも番手戦でも構わない。今回は地元戦なので4連覇を目指す”。勢いのまま、このシリーズも魅せる。

 チャレンジは、長屋秀明、小浦凪の岐阜コンビがV争いをリードする。この2人は意外にもここまで同じレースを走ったことがなく、連係の有無も力関係も未知数な部分があるが、ここは前走の1月高松で通算6回目のVを3連勝で飾った長屋を本命に推す。やや小柄な体格ながら、自転車の名門校で活躍したスプリンター。目標にしていたレインボーカップでの特班は果たせなかったが、ダッシュに一番自信を持ち、実戦では先行、まくりとバランス良く使い分けている。「決勝で勝ち切れないことがまだ多い。決勝で同期と対戦すると小さいレースになってしまう。もうちょっと強い気持ちで自信を持って走りたい。引いてカマすのが一番いいけど、こだわりはありません」。高松の決勝は最終ホーム入り口から一気にカマして圧勝。今回は相手が強化されるが、自信を持って攻め切れば結果は付いてくる。

権田浩一記者

2021年2月9日 13時53分

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