初日は機動型が躍動 ~奈良競輪場~

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岩谷拓磨
強豪相手に先行勝負で挑む
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中西大
積極策でシリーズ連勝を狙う
勢いに乗る岩谷拓磨が魅せる

 奈良競輪場を舞台に施設整備等協賛競輪「秋篠賞」が4月29日に幕を開けた。生憎の雨模様となったが、バンク上では熱戦が展開。初日は人気を集めた機動型がしっかり結果を出したことで、ほとんどのレースが堅い配当で収まった。

 シリーズのオープニングを飾ったのは岩谷拓磨(福岡・115期)だ。昨年12月佐世保記念は1レース1番車で大敗を喫したが、圧巻のまくりでリベンジを見事に果たした。
 「佐世保は1レース1番車で失敗していたから緊張しましたけど、冷静に戦えました。33(バンク)は早めにいかないといけないから最終ホームまでに仕掛けてバックまでには出ようと。ぶっつけ本番で3.92ギヤを使いました。師匠の吉岡(稔真)さんにも試してみろって言われているので。51×13のギヤ比も初めてだったけど、踏み出しもいいからこれでいこうと思います。奈良は流れる感じがありますね」
 G3出場は3回目。初の準決勝進出へ、2日目の二次予選6レースは後ろの大塚健一郎(大分・82期)を信じて積極的に攻める。
 「来る前から二次予選は大塚さんと一緒になると思ってました。不動会のみんなから大塚さんは仕事が大好きな人って聞いているので、しっかり主導権を取りたいと思います」
 当地を走るのは今回が初めてだが、33バンクはA級時代に抜群の成績を残している。無欲の逃走劇でファンを魅了しよう。

 最終12レースの特選は中西大(和歌山・107期)が堂々の逃げ切り勝ち。ライン3車で上位独占を決めた。
 「無理やりでも行って出れなかったら仕方ないと思ってました。前がどうなっているか分からなかったけど、行きやすかったですね。とりあえず前に出て、スピードに乗っていたので、そのままいいペースで行けました。感触は上がってきています」
 二次予選ラストの12レースはライン4車のアドバンテージをしっかり生かして連勝を決める。

 今シリーズは無観客での開催となっています。テレビ、インターネット中継などでの観戦をお楽しみください。

笠原裕明記者

2021年4月29日 19時33分

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