郡司浩平が『湘南ダービー』初制覇 ~平塚競輪場~

photo-32741
郡司浩平
優勝トロフィーを手にガッツポーズを決める郡司浩平選手
地元ファンの前でグランプリの借りを返す地元記念優勝

 台風16号の影響で2日目が中止、打ち切りとなり1日順延して10月4日(月)に平塚競輪場で行われた開設71周年記念『湘南ダービー』の決勝戦は地元のエース郡司浩平(神奈川・99期)が鋭いまくりで優勝。今年4月11日に川崎競輪場で行われた『桜花賞』以来12回目となる記念競輪制覇を達成した。
 
 初手で福島コンビの後ろに構えた郡司浩平。後ろ攻めから古性優作が上昇して誘導員を降ろすと清水裕友がその上を押さえて先頭に出る。郡司浩平は冷静に新田祐大を押さえて6番手に追い上げて打鐘を迎える。郡司浩平に車間を空けれた新田祐大は後方で動けず、清水裕友が最終ホーム手前からピッチを上げて主導権。新田祐大が最終2コーナーからまくり出ると郡司浩平も気配を察知して車を外に持ち出す。絶好の位置を確保していた古性優作が4コーナーで外を思いっきり踏み込んだが、直線で郡司浩平があざやかに突き抜けた。
「新田さんは連日積極的でしたし、新田さんのカマシを警戒しながらって感じでしたね。すかさず引いて立て直す感じだったので。どこでカマしてくるかって見ながら。そこに対応できないと最悪の形になってしまうので。前もかかっていましたね。古性君も仕掛けられない感じでしたし。2コーナーの煽りと詰まりでバックを踏んでしまって、タイミングが狂ってしまった。一番でない3コーナーで我慢して最後は自然と車が伸びましたね。2センターで野田さんが内に入って稲川さんが反応して内へ行ったので、吸い込まれるように踏めました。稲川さんが外を踏んでいたら厳しかったと思う。平塚はグランプリで思うように行かなかったので、取り返すチャンスは記念だと思っていたので。取り返せて良かったです。平塚は何度も呼んでもらっているんですけどなかなか噛み合わなかったので、本当に良かったですね。ほっとしています」

 古性優作は絶好のポジションを確保しながらもゴール寸前で優勝を逃してしまった。
「(初手は)あの位置しかなかったので一回切ってから考えようと思っていました。ジャンで清水君が凄く踏んでいって。カカリとローリングにやられて2コーナーで腰が抜けた。それでバックで詰まってしまって。昨日が結構踏んだので疲れが残っている感じでしたね。ここまで4日間(状態の)上下がある開催はなかなかないですね。筋肉は締まりましたけど体力がなかった。昨日とは全然、違いましたね」
 
 清水裕友をリードしていた小倉竜二はS班の2人に伸び負けて3着入線。
 「清水君のかかりが良かったですね。ローリングも入っていましたし。誰か(まくりに)きてくれれば良かったんですけど4コーナーまでためてって感じだったので難しかった。3コーナー過ぎてもう前に踏むしかないって感じでしたけど。まあでも(自分が)万全の状態でもあの2人には抜かれていたと思います」

細川和輝記者

2021年10月4日 17時32分

開催情報

ページトップへ