和田健太郎が記念V締め ~佐世保競輪場~

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和田健太郎
優勝旗を手に記念撮影
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1番車の和田健太郎が2番車で地元の井上昌己とのG前勝負を制す
3番手から鮮やかに突き抜けた!

 12月26日(日)、開設71周年記念佐世保競輪『九十九島賞争奪戦』の決勝戦が行われ、S班の和田健太郎(千葉・87期)が南関ライン3番手から直線で中のコースを突き抜けて優勝した。昨年の平塚グランプリ以来、記念開催では19年の京王閣記念以来の優勝を成し遂げた。
 
 レースは後ろ攻めの竹内翼が赤板過ぎに押さえる。すると打鐘を目がけて深谷知広が一気に叩いて先制する。最終ホームを一本棒で通過すると2コーナーで中団から竹内がまくり出るも進みは悪く、鈴木裕が2センターで深谷の番手からタテへ踏み込む。追走した和田健太郎は深谷と鈴木の間を鋭く伸び、井上昌己とのゴール前勝負を制した。

 「平塚(GP)以来で今年の初優勝です。前の2人が頑張ってくれたおかげで優勝はデキ過ぎです。中団はそこまで考えていなくて、また深谷包囲網で前を取らされるだろうなと思っていた。新山が前受けで深谷君は先行しやすくなったと思う。(深谷は)すごいカカリで、途中は口が空いた。追い付いてなんとかって感じでした。紙一重でしたね。キック(鈴木裕)は抜いたと思ったけど。自分のいくコースをいって、後悔はないようにと思っていたけど、突き抜けはデキ過ぎだし前2人のおかげ」と自分の優勝よりも前の2人の頑張りを称えた。

「これから先も苦しい戦いが続くと思うし、来年は厄年。そんな甘くないと思っているし、これだけで喜んではいられない。練習でも体調も完調とはいっていないです。そのなかで今年はラインのおかげでいい着を取らせてもらっていた。逆に言えばそれだけラインに迷惑をかけたってことだと思うので、来年はそれを返していきたい」と、落車が続いて苦しくもがき苦しんだ1年を振り返り、来年に向けての意気込みを語ってくれた。

 黄金に輝くチャンピオンジャージを脱ぐ和田の来年のレースも引き続き注目していきたい。

池端航一記者

2021年12月26日 17時48分

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