吉田拓矢が5度目の記念優勝 ~青森競輪場~

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吉田拓矢
優勝トロフィーを持って記念撮影
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7番車の吉田拓矢が一番にゴール線を駆け抜けた
スーパールーキー中野慎詞の連勝を止めた!

 9月11日(日)に青森競輪場で開催された青森記念開設72周年記念みちのく記念競輪G3『善知鳥杯争奪戦』の決勝戦は吉田拓矢(茨城・107期)が5月の宇都宮記念以来、5度目の記念優勝を成し遂げた。

 レースは後ろ攻めの吉田拓矢が後ろ中団の中野慎詞にフタをすると赤板過ぎに中野は車を7番手に下げる。打鐘で中野が巻き返しに出るも正攻法で構えていた清水裕友がペースを上げてそのまま先制。最終ホームで中野は3番手の位置まで迫るも1センターでけん制を受けて失速する。5番手の吉田は2コーナーで内へ潜ると3コーナーで郡司浩平が仕掛けて三谷将太が止めにいって空いた内を見逃さずに入って掬うとそのまま直線で抜け出して1着でゴールした。

 「初手から(考えていたのと)違って。自分が後ろからなのは変わらないけど、どうしようかと。レースとしては良くないレースだった」と納得のレースではなかった様子。
 「自分としては連日、感触が良くなくて何とか決勝に乗れた。セッティングを煮詰めてチェーンの長さを変えたりして今日の朝には良い状態で優勝狙えるぐらいなのかなと。気負わずに走れた」とぎりぎりでの勝ち上がりだったが、決勝の朝でようやく、戦える所までもってこれた。
 「中野君がスタートを取らず、けん制で読めないレースになった。勢いある新人をみんな警戒して可哀想なことをしたかなと。結果勝てたのは素直に喜びたい。郡司さんの動きを見て内に吸い込まれて入って勝負するしかないと。空いてくれと思ったら空いた。反応もすぐにできた」とレースを振り返り笑みがこぼれた。
 「力勝負ができたら良かったけどまだまだ未熟で。連日、感触が悪くてどうかなと思ったが戦える所までもってこれた。共同もこのままいける」と今月の16日に初日を迎える共同通信社杯(名古屋開催)へ乗り込む準備はできた様子。
 「共同はS級S班らしいレースをしていきたい。(今回は)最後おいしい所だけ持っていったので慢心せずに共同は関東を引っ張っていきたい」と最後に次走のG2へ向けての意気込みを語ってくれた。

池端航一記者

2022年9月11日 17時48分

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