オリオン賞は吉田拓矢が初制覇 ~西武園競輪場~

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吉田拓矢
番手戦もお手の物。好展開を勝ち切る
眞杉匠が気迫溢れる逃走劇

 2023年8月16日、西武園競輪場で第66回オールスター競輪の2日目が行われた。第10レースのオリオン賞は伸び盛りの若手が多数選出され戦前から激戦ムードが漂う。眞杉匠、犬伏湧也の主導権争いにも注目が集まっていたが、眞杉が赤板前から犬伏にフタをしてプレッシャーをかける。眞杉は赤板すぎに一気に出て先行態勢。一旦ペースを落として状況を確認して徐々にペースを上げる。番手の吉田拓矢は車間を空けて援護してから詰める勢いで抜け出した。

【吉田拓矢(1着)】
「(眞杉が)全部やってくれた。残したかったんですけど。(赤板は)危なかったですね。失格になるなよと思いながら。そこからは押さえて自分のペースに入れてくれていた。2車だったので車間を空けるしかできないと。後ろが嘉永で、(山口)拳矢もくるだろうと思っていたのでタテでどんだけ残せるかなって。あれくらいしかできないですね。(眞杉は)いいかかりでした。(自分の)感触はいい。明日は1レースで昼に戻りますけど、気持ちを切り替えて臨みたい」

【嘉永泰斗(2着)】
「眞杉君と吉田さんの3番手からって思っていて。赤板で突っ張られたら、スイッチも考えていた。余裕はあったが吉田さんが車間を空けていて拳矢さんも後ろで(仕掛けるのが)遅くなった。感触は悪くないです」

【山口拳矢(3着)】
「やり合うなら犬伏君、眞杉君なので、中団中団でと。犬伏君が前でいい並びになった。(犬伏が)引いたのが見えてそこは勝負だった。負けないようにキープするだけ。2コーナーから嘉永君も行こうとしたけど整わずに遅くなったんだと思う。嘉永君を入れた分、遅かったですね。そこをシビアにいけばよかった。結果、1人も抜けていないので。踏んだ感じは悪くないです」
 

小山裕哉記者

2023年8月16日 21時29分

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