オリオン賞を制した地元の郡司浩平 ~オールスター競輪~

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郡司浩平
地元G1で最高のスタートを切った
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大観衆の前でゴール線を駆け抜けた
五輪戦士を粉砕

 第67回オールスター競輪・女子オールスター競輪は、8月14日(水)に2日目が行われた。12レースで行われたオリオン賞は、郡司浩平(神奈川・99期)が鮮やかなまくりを決めて快勝した。

 パリオリンピックに出場した太田海也に注目が集まったが、レース展開は、やはりすんなりとはいかなかった。後ろ攻めから太田ラインが赤板で上昇すると、合わせるように動いた山口拳矢が、太田の番手でイン粘り。これでペースが狂った太田を、郡司が最終ホームから仕掛けて仕留めてみせた。

 「赤板過ぎは悩みました。突っ張り含みっていうのもあったんですけど、ペースが上がったので(山口拳矢を)出させた。ただ、単騎の人たちが付いてきたらっていうのはありました。(山口が太田海也の番手で粘り)外で踏みながら犬伏(湧也)も耐えていたのが見えた。僕がまくりに行ったタイミングで(外の犬伏が)ピラんじゃうのが嫌だったんで迷った。太田も徐々に駆けていく感じで、すかさず叩ける感覚はなかった。ただ、犬伏のあおりがなければイケるなってところはあった。(山口)拳矢が犬伏をキメきれなくて、もう待ってられないなと(思ったんで仕掛けた)。(最終)2コーナーの下りでかなり伸びてくれたんで、あとは最後のゴールまで必死でした」

 全日本選抜を制して、グランプリ切符はすでに手中に収めている郡司ではあるが、地元で開催されるG1に対するモチベーションは高い。地元のエースとして、重圧を背負って6日間の激闘に挑んでいる。

 「体の動きは問題ないです。神奈川のみんなが盛り上げてくれて、みんなで勝ち上がりたいですし、自分も負けられないなっていう気持ちになれた。そういう姿勢を、オリオン賞で見せられたと思う。とにかく一戦一戦集中して。今日(2日目)は集中して臨めたし、長丁場なので、その気持ちを切らさないようにしたい」

 2日目の男子の地元勢の1着は、郡司を含めて3人。27年ぶりに平塚で行われるオールスターは、地元勢が盛り上げる。

熊谷洋祐記者

2024年8月14日 22時00分

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