郡司浩平が『火の国杯争奪戦』の初日特選を制す ~熊本競輪場~

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郡司浩平
初日特選を制して勢いに乗る
冷静に状況を判断しな柄抜け出して白星スタート

 10月3日に熊本競輪場で行われた開設74周年記念『火の国杯争奪戦』の初日特選は2周駆けに出た深谷知広の番手から抜け出した郡司浩平(神奈川・99期)が別線に逆転を許すことなく長い直線で抜け出して白星スタートを決めた。
 
 車番的にも外枠の南関勢は後方から組み立てに。深谷知広が赤板で脇本雄太の突っ張りを警戒しながら力ずくで押さえてでる。3番手の内藤秀久が離れてしまい、南関ラインは2車となってしまったが、番手の郡司浩平が後ろの状況を冷静に確認しながら深谷をリード。うまく車間を空けながら最終2コーナーからまくってきた坂井洋を最小限の動きで張りながら、クイックな動きで山口拳矢のコースを締めて直線を迎えると、シャープに抜け出した。

 「(初手の位置取りは)脇本さんのラインが出るのか出ないのかで、全然、変わってくると思っていました。瓜生(崇智)が出た時点で後ろからになるのはしょうがない。(深谷知広は赤板で)切れれば、そのまま駆けちゃうだろうし。誘導の(退避する)タイミングを見ながらだった。(脇本に抵抗されて)踏まされた分、(深谷は)苦しかったと思います。あれ以上待っちゃうと坂井(洋)も来るんでいいタイミングで踏んでくれた。(自分は)思ったよりも坂井を止められなくて、体を合わせられなかった。ただ、気持ち的にはかなり上向き。余裕をもって臨めているし、あとは自力になった時にそれをどのくらい出せるかですね。シューズを前回から試しながらやっている。番手の時は気にならないけど、自力で長い距離の時にどうかですね。新しいシューズで今回もやっています」
 
 二次予選は本業の自力戦で別線を迎え撃つ。初日に行われたほかのレースを振り返ってみてもカントがきつい3コーナーの壁が高く、後方からのまくりが決まっていない印象で、別線に警戒されても早めの仕掛けを心掛けて包囲網を突破する。

細川和輝記者

2024年10月3日 18時22分

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