今年大ブレイクの窓場千加頼が記念初V ~佐世保競輪場~

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窓場千加頼
満面の笑みで賞金ボードを掲げる
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⑨窓場千加頼は最終4コーナー前で先頭に立ち③荒井崇博を振り切る
同期の古性優作や脇本雄太に刺激を受ける

 12月22日、佐世保競輪場開設74周年記念「九十九島賞争奪戦」の決勝が行われ、最終2コーナーからまくった窓場千加頼が記念初Vを飾った。

 【レース経過】
6番車の渡邉雅也がスタートを出て、深谷知広を迎え入れる。その後ろは松浦悠士-荒井崇博で5番手の位置から進めたのは佐々木悠葵。窓場千加頼が先頭の近畿勢は7番手からレースを進める。青板過ぎの2コーナーから動いた窓場はゆっくり上昇して深谷に並びかけると、赤板をめがけて、誘導を外しに行く。そこを松浦が押さえるが、佐々木がすかさず巻き返して打鐘先行に出た。末木浩二は佐々木との間隔を保って、松浦の動きを警戒するが、松浦は1センターから仕掛ける。このラインを追った窓場が2コーナー付近から車を外に持ち出してまくり出る。窓場は2センターで前団をとらえると、切り替えてきた荒井の追撃を振り切った。

【優勝者 窓場千加頼 選手インタビュー】
「やっとGIIIを獲ったなって感じで、実感はないですね。これをステップに、GIを獲ることを目標にしたい。今年は、FIでの優勝はあったけど、こういうグレードレースで優勝できたことがうれしいです。車番が悪かったんで、まずは切って、深谷さん達の動き待ちになるかなと。赤板で切れたことがキーポイントだったと思うし、切ったから次の動きにつながると思うんで。佐々木君が本当にカカった先行だったんですけど、その上を行った松浦さんのスピードをもらって、まくることができた。ゴールも隣に誰か並んで来ているだろうなと思っていたし、誰もいないことが確認できて、手を上げました。(デビューから)長かったです。腐った時期もあったけど、もう一度頑張ろうと思えたのは、同期の古性(優作)さんの活躍だし、古性さんと、脇本(雄太)さんとウィナーズカップの決勝を走れたことがきっかけ。近畿の自力選手として成長しないとなって思ったし、後輩を育てていきたいと思った。(オールスターと地元記念の)大事なところで、2着だったし、何かを埋めないと優勝はできないと思っていた。それがこんなに早く優勝できたことは、自分でも驚きですし、成長できているのかなって思います。来月には和歌山記念がありますし、全日本選抜もすぐにある。近畿として総力戦で戦っていきたいです」

小山裕哉記者

2024年12月22日 18時00分

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