思い出のバンクで輝きを放つ村上博幸 ~立川競輪場~
準決勝はS班の郡司浩平とタッグを結成
1月5日にシリーズ2日目を迎えた立川競輪開設73周年記念『鳳凰賞典レース』の8レースで今年初勝利を挙げたのはベテランの村上博幸(京都・86期)。自力型全盛のスピード競輪にもソツなく対応している印象で、昨年は競輪祭の決勝にも進出しているようにグレードレースでも存在感は抜群で、最前線で奮闘している。
「(藤井の番手を回った選手たちが)離れるところを何度も見ているので、自分はしっかり対応できるようにと思って集中していました。最終ホームの加速がすごかったですね。最後は交わせましたけど、ゴール前は計算が狂った部分もありますし、強かったです。今日も(2010年立川グランプリを制した)『あの頃を思い出せ』って声が聞こえてきたんですけど、それはちょっと無理なんで(笑)。でもほんまに自信満々の9人が走って、その中で勝てたんでいい思い出ですね。年齢を重ねてきて、若い頃より練習量としては落ちているんですけど、その中でもしっかりと練習はやっているんで。練習しているっていう自信が不安をなくさせてくれるので」
決勝進出を賭けた大事な準決はS班の郡司浩平とタッグを組めるサプライズの番組で驚きを隠せない様子だが、普段から付け慣れていない機動力型との連係であっても対応力の高さを示してファンの期待に応える。
「まったく予想もしていなかった番組ですし、ビックリしました。でも連係はあるんで。気持ちを入れて、集中して付いきたいですね」
2022年の10月に行われた『火の国杯争奪戦』in久留米の準決勝で、当時もS級S班であった郡司のまくりに付け切ってワンツーを決めている。再び郡司の仕掛けに集中して付け切り、3年経ったいまでも決して気力も脚力も衰えていないことを思い出の立川バンクで証明する。
2025年1月5日 18時37分
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選手詳細データ
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村上博幸 選手京都・86期