『平安賞』決勝の行方は? ~向日町競輪場~

photo-31681
脇本雄太
異次元の走りで完全V王手
photo-31682
村上博幸
地元最後の砦
S班は脇本雄太と佐藤慎太郎

 9月2日(木)から向日町競輪場で開催されている開設71周年記念『平安賞』は明日5日(日)に決勝戦を迎える。初日に新田祐大(福島・90期)が失格し、準決勝では松浦悠士(広島・98期)が脱落して決勝に駒を進めたS班は2名となった。日の丸を背負い東京五輪を戦った脇本雄太(福井・94期)は連日、圧巻のレースで無敗優勝に王手をかけ、村上博幸(京都・86期)は地元唯一の生き残りとなった。注目の並びは以下の通り。

①脇本雄太-⑤村上博幸
⑦大石剣士-②内藤秀久-⑧田中晴基
⑨眞杉匠-③佐藤慎太郎-④大森慶一
⑥瓜生崇智は単騎となった。

 脇本雄太は初日特選から連日、誰一人として寄せ付けないレースで3連勝。「準決勝は(スタートで)けん制になって僕が(周回中は)前かなと思ってたんで、後ろなら自分の仕掛けたいタイミングまで待ってカマしていこうと思ってた。想定していた以上に(橋本智昭が)早く行ってくれたんで、展開が向きました」とレースを振り返った。「いまのところいい意味で現状維持ですね。決勝もそのまま維持して頑張りたい」と別線が付け入る隙はなさそうで、昨年の地元記念以来の記念完全優勝は濃厚だ。

 地元ただ一人の生き残りとなった村上博幸はここ数年の悔しさをもって決勝までこぎつけた。「決勝へは執念と気持ちで乗れたかなと。混戦のときにいかに自分が冷静に対処するのかですからね。S班のパンツを履いていたときに平安賞を欠場して、悔しかったし、歯がゆい気持ちでテレビを見ていた。それで先が短いなと思い、今回で平安賞に参加できるのが最後ぐらいの気持ちで、取り組んできた。脇本君には集中して付いて行くことだけを考える。脇本君が強過ぎるから逆に緊張しないかもしれない。やれることはやってきたし、悔いなく練習も調整もしてきたから決勝も気持ち一本で走りたい」と地元最後の砦として競輪界最強の脇本と好連係を見せたい。

 レースカットにより決勝戦は10レース。発走予定時刻は16時35分。¥JOY×プロスポーツサイトの投票締め切り時間は5分前となっております。

池端航一記者

2021年9月4日 20時24分

開催情報

ページトップへ