近況充実の村上博幸 ~大宮競輪場~
二次予選は脇本雄太を差した
1月17日、大宮競輪場で東日本発祥76周年「倉茂記念杯」(GⅢ)の2日目が行われた。バンクには5メートルの強風が吹き荒れて先行屋泣かせのコンディション。終わってみれば逃げて連対したのは11レースの脇本雄太のみ。脇本の突っ張り先行を利した村上博幸が絶好の展開を生かして1着をつかんだ。
「正直、突っ張りはないかなって思っていた。風が強くて、別線も叩いてくるだろうなと。打鐘の2センターでもまだ出させるかなって感じでしたね」と脇本の突っ張り先行は想定外だった様子。
今シリーズは追加参戦になった村上だが、ここに向けてテーマをもってきた。「自分としてはワッキーの後ろを回るときは余裕がない。競輪祭で決勝に乗って状態が良くて、いましか(脇本を)追走できないと。それで(今回)追加を受けたのもある。付け切れてよかった。まずは追走すること。直線で精一杯踏む。力試しですね」
「ワッキーを抜いたのなんて何年ぶりなのか」とレース後に振り返ったが、脇本の番手から1着をつかんだのは13年9月の京王閣オールスター二次予選以来、約12年ぶり。「色々と変化を感じて、それにどう対応していくか。先々を読んでトレーニングができて、結果がついてきた」と昨年から取り組んできた練習内容に手応えをつかんでいる。
脇本雄太と古性優作が引っ張る近畿勢は寺崎浩平、窓場千加頼らの活躍もあり、選手層が厚くなってきているが、ベテランの域に達している村上博幸もまた、刺激を受けてトップ戦線で戦っていく。
2025年1月17日 17時59分
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選手詳細データ
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村上博幸 選手京都・86期