脇本雄太が『第40回読売新聞社杯 全日本選抜』を制す ~豊橋競輪場~

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脇本雄太
賞金ボードを掲げて記念撮影
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直線で大外を踏み込んで突き抜けた
G1全6冠とグランプリを制して『グランプリスラム』を達成

 2月24日に豊橋競輪場で行われた『第40回読売新聞社杯 全日本選抜競輪』は脇本雄太(94期・福井)が後輩の寺崎浩平の仕掛けに乗って直線一気。G1タイトルの全6冠とグランプリ制覇という前人未到の偉業を達成した。

 【レース経過】
吉田拓矢がS成功して眞杉匠を迎え入れて関東勢が正攻法に構える。外枠でスタートは不利かと思われた寺崎浩平であったが、中団取りに成功して脇本雄太―三谷将太を引き連れる。古性優作は南修二と村田雅一を背に6番手の位置で周回を重ね、単騎の深谷知広がその後ろに続く。古性が赤板を目掛けて上昇していったが、眞杉が突っ張りペースをコントロール。寺崎は位置にこだわらず車を下げたため、古性が一旦3番手の位置に収まって打鐘を迎える。最後方に置かれてしまった深谷が寺崎ラインをすくって最終ホームで6番手の位置を奪う。古性が
最終バック手前から車を外に持ち出すと、吉田が合わせて踏み込み先頭に躍り出たが、後方からスピード良くまくってきた寺崎が前団をまとめてのみ込むと、直線外を脇本が鮮やかに突き抜けた。

【優勝者 脇本 雄太選手インタビュー】
「ここに挑む時も腰の治療だったりとか、練習不足も含めてかなりきつい状態での戦いかなっていう風には思っていたんですけど、近畿の仲間に助けられた開催だったなって思っています。準決勝のラインだったりとか、勝ち上がりも含めて27人中12人の(準決勝への)勝ち上がりだったりとか本当に仲間たちのおかげだと思っています。(腰の状態に関しては)痛みの不安はなかったんですけど、自分の中での車の進みだったりとか、そういう意味での不安は大きかったのかなって思っています。(G1初制覇から7年経っての全冠制覇となるがG1タイトルを)獲り始めてからここまでは凄く自分の中では短く感自他なって思いますけど。(今日のレースに関して)枠も悪いですし、後ろからの組み立ても考えてはいたんですけど。取れる所から寺崎を信じてっていう風に思っていました。(初手で中団が取れたのは)一番想定していないところだったのでドキドキしながらっていう感じだったんですけど。ジャンのところで行くかなっていう風には思っていたんですけど構えたので。どこからカマシにいっても付いて行けるようにって思っていました。寺崎君を信じて、(仕掛けるタイミングを)待っていました。踏み始めはちょっと口が空いてしまったので、不安だったんですけど。しっかり追いついて最後行けたかなって思います。初速もすごかったですし、バックが向かいだったんですけどすごい伸びだったので、成長がすごいなって思いました。(最後の直線は)内側がかなり伸びているような雰囲気だったので、ちょっと早めでしたけど外にはずしてしっかりゴール勝負しようと思っていました。(これで年末のグランプリ出場が決まったが)いつもスロースターターなので、本当にスタートダッシュが決められてうれしいです。一人でも多く近畿勢がグランプリに乗れるように、僕もしっかりいけるところは行けるように頑張りたい。(寺崎とは)一番最初に連係したオールスター(の決勝)からもう4線も一緒にG1の決勝を走っているので、本当に心強い後輩だなって思います」

細川和輝記者

2025年2月24日 18時37分

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