脇本雄太が第66回競輪祭を制す ~小倉競輪場~

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脇本雄太
表彰式で賞金ボードを掲げる脇本雄太選手
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直線で外を踏み込む犬伏湧也選手を1 車身振り切ってゴール
近畿勢として59年ぶりの競輪祭制覇

 11月24日に小倉競輪場で行われた第66回朝日新聞社杯競輪祭は後輩の寺崎浩平を目標にレースを運んだ脇本雄太(福井・94期)が大会初制覇を達成。近畿勢として59年ぶりに競輪祭を制した。準決勝が終了した時点でグランプリ出場は当確していたが、一昨年の8月に行われたオールスター競輪以来となるG1タイトルをつかみ取った。
 
【レース経過】
スタートは3番車の荒井崇博が出て、犬伏湧也-松浦悠士-荒井のラインが前受け。中団は菅田壱道-松谷秀幸で単騎の浅井康太はこの後ろ。寺崎浩平-脇本雄太-村上博幸は後方からレースを進める。寺崎は青板のバックで犬伏の横まで行き、赤板をめがけて一気のスパート。近畿勢が3車で出切ると、犬伏は中団に入る。打鐘で行きかけた犬伏だったが、仕掛けることはできずにタイミングを見送った。ひと呼吸を置いた後、最終ホーム線をめがけて再度の巻き返し。すると、脇本はすかさず合わせて前に出て行き、脇本の後ろに犬伏が入って追いかける展開に。脇本は先頭に立ってからグングン加速して行き、そのスピードはゴール前まで落ちることはなく力強く先頭でゴール線を駆け抜けた。
 
【脇本 雄太 優勝インタビュー】
「(近畿勢として59年ぶりの競輪祭制覇となるが)どうしても意識してしまう大会だと思いますし、なんとか払拭したいなっていう気持ちはありました。去年のオールスターの大怪我からかなり時間は経ったとはいえ、自分の中で本調子ではない戦いが強いられているので、そのあたり少しづつですけど復調しているのかなって思います。最終ホームでいつでも行けるように構えてはいたんですけど、本当に来るとは思っていなかったので凄く焦りました。前回の失敗があるからこそ、今回は反応できたと思いますし。糧にできたのかなって思います。後ろに誰かはいるなって思っていたんですけど、どの選手かわからなかったので最後まで踏み続けることだけ考えていました。無我夢中だったので冷静ではなかったです。(優勝を確信したのは)ハンドル投げるまでは。古性君と二人でグランプリを目指すことができるのでしっかり頑張ります。(グランプリに向けて)去年の大怪我ケガで、今年一年は苦労する一年だったんですけど、後輩たちのおかげで優勝することができたので、またしっかりこれをかみ締めながらグランプリに向けて頑張りたい」

細川和輝記者

2024年11月24日 21時44分

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