脇本雄太がバンクレコードを更新 ~川崎競輪~

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脇本雄太
バンクレコードで弾みをつけた
異次元のまくりで新記録樹立

 川崎競輪場開設76周年記念『桜花賞・海老澤清杯』は、4月20日(日)に2日目が行われた。二次予選11レースでは、脇本雄太(福井・94期)が10秒5の快速まくりでバンクレコードを更新した。

 8番手まで下げ切った脇本は、最終2コーナーから踏み込むと、圧巻の加速を見せる。先まくりの久米康平との差をみるみるうちに縮めていった脇本は、直線で前をとらえて1着。瀬戸晋作は「聞いたことない音が横を通って行った」と、その衝撃を語る。上りタイムは10秒5。これまで原田研太朗が保持していた10秒6の記録を、0.1秒更新し、バンクレコードを塗り替えた。ただ、脇本自身は「全然興味がない」とドライな反応。タイムはあくまで結果であって、脇本が重視するところはそこではない。

 「伸びてはいるけど、仕掛け所が良いわけじゃないし、ラインで決まってないしなんとも言えない。腰の痛みは改善しているけど、トレーニングの疲れが抜け切っていないんで、そこは今後考えて、次につなげてやっていくしかない」

 今節は、フレームを変えて臨んでいる。ダービーに向けて、少しでも手応えをつかんでいきたい。

 「フレームは、ちょっと明日の朝起きてから考えたい。もしかしたら戻すかも。でも、このフレームでバンクレコードが出てはいるんで。ちょっと考えます」

 結果だけにはとらわれず、あくまで先を見据えるスピード競輪の第一人者が、川崎バンクに名前を刻んだ。

熊谷洋祐記者

2025年4月20日 22時37分

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