脇本雄太が通算400勝を達成 ~宇都宮競輪場~

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脇本雄太
二次予選以降も油断することなく白星を追求する
勝負所を逃さず豪快なまくりで別線の包囲網を突破

 9月13日に宇都宮競輪場で行われた第40回共同通信社杯の初日9レースで脇本雄太(福井・94期)が豪快なまくりで通算400勝目の白星を手にした。今大会の一次予選、二次予選は自動番組編成で、近畿地区は一人であったが、南関の目標が不在であった和田健太郎が番手を主張して、グランプリを制したことのある二人が初めてタッグを組み、ファンの期待に応えてワンツーを決めた。
 
 正攻法に構えた脇本雄太は別線の動きを見ながら車間を空けて7番手の位置でタイミングを窺う。高橋晋也が誘導を残しながら車間を空けて間合いを取っていたが、脇本雄太が最終ホーム付近から高橋晋也がカカリ切る前に反撃を開始。和田圭のけん制を交わせるようにと最終バックではイエローライン付近を踏み込みながら前団をのみ込むと、和田健太郎の差し込みも許すことなく力強く押し切った。
 「(通算400勝は)まったく(意識)していないです。常に自分が勝てるレースをした結果だと思うので。(正攻法の構えから)引き切ってからは高橋君がどういう動きをするかを見ていました。誘導を切るのか、誘導を目標に車間を空けるのかで対処が違うので。誘導を使っている感じだったので思い切っていくしかないなって思いました。(感触自体は)重かったです。つかれが打抜けきっていなくて(ゴールまで)体力が持つ感じはしなかったです。(疲れが)抜けきれないなりの対処を考えないと」

 今シリーズは前回の向日町記念から中3日とタイトなスケジュールで、思うように疲れが抜けなかったと話しているが、近況の脇本雄太は安易に後方で構えることなく戦い方を考えて組み立てのバリエーションは増えている。自身の状態を見極めながら二次予選以降も別線の包囲網を突破する。

細川和輝記者

2024年9月13日 15時37分

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