脇本雄太が通算16回目の記念制覇! ~向日町競輪場~

photo-88685
脇本雄太
トロフィーを持って記念撮影
photo-88686
ゴール寸前で窓場を捕らえる9番車の脇本雄太
向日町記念は3度目の制覇!

 9月8日に向日町競輪場で大阪・関西万博協賛・開設74周年記念『平安賞GⅢ』の決勝戦が行われた。今シリーズを最後に大規模な改修工事に入るため地元勢は並々ならぬ想いで挑んだ開催だったが、地元勢と別線となった脇本雄太(福井・94期)が豪快なまくりで地元勢を粉砕した。

 スタートで地元勢が前受けすると脇本雄太ラインが中団、その後ろに単騎の松谷秀幸、清水裕友の西日本勢、最後方に大槻寛徳で周回する。後ろ攻めとなった清水が中団に脇本にフタをして打鐘で叩くと地元の先頭・窓場千加頼は4番手に車を下げる。すると打鐘過ぎに最後方となった松谷が最後方からスルスルと内へ潜っていき逃げる清水ラインの4番手までいく。中団の窓場は意表を突かれた形になる。8番手となった脇本がホームから始動すると猛然と前団に襲いかかり、それに合わせるように窓場が2コーナーでまくり上げる。合わせてまくり出た窓場が4コーナーで逃げる清水を捕らえてそのままゴールするかと思われたが、寸前に大外を踏んだ脇本が僅かに捕らえてゴールした。 

 「(地元勢と)別線になった以上、自分の力を出し切ることに集中した。取れた位置からレースをしようと。武藤君がスタートで中団を取ってくれて自分としてはやりやすい形になった。煽りで仕掛けを見失ったけど、立て直してホーム線からしっかりと踏めた。(窓場が合わせるように仕掛けてきて)ヨコに当たられたら負けるなと思ったが、(自分は)タテに踏み切ろうと。ゴール後は(窓場を)抜いていないと思った。(近畿で別線は)今年の奈良記念で別線をやっていますし、力を出す以上、熱いレースを魅せようと。窓場君と力勝負ができて嬉しかった。もてる力を出しての勝負でその中でのゴール前勝負だったのは良いことだと思う。かなりの疲労で今日も脚は重かった。ケアの仕方を考えないと。(年末のグランプリに関して)今の僕の立ち位置がボーダーだと思うので、1勝、1勝がかなり大事になってくると思う。目の前の一戦をしっかりと頑張りたい。後悔しないように。(399勝となり)節目は特になにも考えていない。もっともっと先を見据えているので」

池端航一記者

2024年9月8日 17時56分

開催情報

ページトップへ