山口拳矢が通算3度目のGⅢ制覇 ~立川競輪場~

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山口拳矢
賞金プレートを掲げて記念撮影
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番手まくりを打った②山口拳矢が③郡司浩平の猛追を振り切る
1年3ヶ月ぶりの優勝で復活の狼煙をあげる

 1月7日に立川競輪開設73周年記念『鳳凰賞典レース』の決勝が行われ、藤井侑吾の突っ張り先行に乗った山口拳矢(岐阜・117期)が番手まくりで郡司浩平の猛追を振り切り、2023年の名古屋記念以来となる通算3度目のGⅢ制覇を果たした。

 【レース経過】
スタートでややけん制しあうも山口拳矢が飛び出して藤井侑吾―山口―清水一幸の中近勢が前受け。後位に郡司浩平―岡村潤の南関勢で単騎の平原康多はその後ろに位置付ける。さらに単騎の高橋築が追って、最後方には取鳥雄吾―園田匠が初手の並び。藤井は青板周回の最終バック過ぎから誘導員との車間を空けると、上昇してきた取鳥を残り2周で出さずに突っ張り先行。取鳥は再び8番手の位置まで戻り、一本棒で打鐘の合図を迎え2センター過ぎから藤井は全開駆け。郡司が1センター付近で仕掛けると、山口が番手から合わせるように出て郡司を横に並ばせることなく追撃を振り切って25年最初の記念を制した。

 【優勝者 山口拳矢 選手インタビュー】
「(優勝は)すごい久々な感じでうれしい。(肩の)違和感はなくなることはなかったけど、チャンスを(藤井)侑吾さんがつくってくれて、それをモノにできて安心した。(レースは)侑吾さんが一番走りやすいように、突っ張るか引くかは状況次第でって感じだったけど、雰囲気で突っ張るなと思ったので、邪魔をしないように後輪にだけ集中していた。(藤井が突っ張ってからは)侑吾さんがスピードを緩めなかったので、このままのペースでいくんだろうなと思い、慌てることはなかった。(最終2コーナーで)見た時には真後ろに(郡司浩平が)いたので、何かしている間に行かれると思い何もできずに(タテに)踏んだ。優勝できたことだけが侑吾さんの気持ちに応えられたと思う。最後は迫られたし、やっぱり(郡司は)強いなと思った。(今年は)昨年の自分の成績を忘れてゼロから作り直していきたい。一昨年の自分の成績は越えたいので、とりあえず記念を一つ獲れたのであともう一つ。それとタイトル(GI)を獲りたい。あとはF1戦が始まるので、そこで自信を取り戻せれば」

髙野航記者

2025年1月7日 17時43分

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