父の教えが活きた上田尭弥! ~小倉競輪場~

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上田尭弥
九州の大砲として着実に成長中!
「父親から教わった呼吸法が無意識でできた」

 3月29日から小倉競輪場で開催されているF1ナイター『HPCJC杯』は明日30日に決勝戦が行われる。2日目の準決勝第11レースでは熊本勢がワンツーフィニッシュ。上田尭弥(熊本・113期)が初めて中川誠一郎を振り切ってワンツーを決めて笑顔が弾けた。
 「初めて連に絡んだ時に誠一郎さんに先着できた。まくりの練習もスレスレをまくっていく練習をしていて、それがレースで出せた。ただ三谷さんと目が合ったので怖かったですね。踏み出しも良かったと思います」と自身の走りに納得の表情を見せた。
 後ろを回った中川からも「組み立て完璧じゃんと。尭弥が動いたから別線がモガき合う形になった」と後輩の組み立てを絶賛した。

 上田が練習してきたのはまくりだけではない。
 「父親から教わった呼吸法が初日は緊張からかできなかったけど、準決はその呼吸法が無意識にできた。父親のおかげですね。息を吐きながら踏むって感じですね。そのおかげで準決は余裕もありました」とスポーツ一家に育ち、父親は息子のために他のスポーツからも学び、教え、息子はそれを実行して準決勝で1着を勝ち取った。
 「本当は逃げて誠一郎さんを振り切りたかった」と話したが、先行逃げ切りで中川とワンツーを決める日もそう遠くないだろう。

 決勝戦は3番手に中本匠栄が付いて熊本3車の先頭。地元勢とは別線となったが、ダイナミックな走りを再び見せてくれそうだ。

池端航一記者

2025年3月30日 21時41分

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