自分の走りを貫く佐藤啓 ~松戸競輪場~

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佐藤啓斗
Vはまだ2回と物足りないが、今は力を付ける段階。内容重視し積極策で挑む
今後も見据えて積極的に駆ける

 松戸競輪場で行われているモーニング7は20日に初日が行われた。3Rでは新鋭の佐藤啓斗(青森・119期)が登場。伊藤之人(東京・90期)を突っ張っての先行で逃げ切ったが番手を回った地元の戸ノ下太郎(千葉・76期)にはゴール前でタイヤ差まで詰め寄られてしまった。

 少しショックがあったり反省点がないかと話を聞いたが本人の考えは違った。「ペースを落とさずに駆けたので、最後はタレてしまった。(戸ノ下に)迫られたけど自分の走りを貫いた結果」と納得している様子。
 「朝のレースだったので力が入らなかったのかもしれないが感じは悪くない。それに先行していた方が今後にとっても良い経験にもなると思います。いける所から仕掛けて今のうちに力を付けるだけ付けておきたい」。前回の取手決勝では早稲田大学時代の後輩で早期卒業生である中野慎詞(岩手・121期)の番手回りとなったが、まれなケースで今後も積極的な走りを貫く方針だ。

 119期は吉田有希(茨城)、犬伏湧也(徳島)の存在が際立っており、佐藤の力ではまだ足元にも及ばないかもしれない。それでも先を見据えて着実に力を付ければいつか花開く時が来るだろう。今後の走りに期待したい。

木村貴宏記者

2022年1月20日 16時51分

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