連勝の郡司浩平が準決も主役 ~静岡競輪場~

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郡司浩平
今シリーズで弾みをつけて、今年最初のG1へ
地元の岡村潤に仕事をさせてしまった…

 静岡競輪場で開催されている開設69周年記念「たちあおい賞争奪戦(G3)」は、2月4日の2日目に二次予選で勝ち上がりが争われた。深谷知広、浅井康太やほかのS級S班3人も危なげなく準決にコマを進め、郡司浩平(神奈川・99期・SS)が逃げ切りで2日目を締めくくった。

 別線の警戒網に打鐘過ぎには外併走を余儀なくされた郡司だったが、そこは歴戦をくぐり抜けてきた格上の存在。構えることなく晝田宗一郎をねじ伏せて、主導権を奪った。
 「流れのなかで行けるところからと思ってました。併走になったんで、無理やり行く形になった」
 離れ気味の山本健也はからまれたが、地元の岡村潤が抜かりなく郡司に続いた。両者でのゴール勝負かと思われたのも、つかの間、小森貴大のまくりが飛んで来た。岡村が最終3コーナーでブロックすると、不運にも岡村、小森、さらに伊藤裕貴までが落車。岡村は失格になった。
 「しっかりと(後ろを)連れていきたかった。(岡村)潤さんの頑張りがあっての僕の着だと。小森さんがいい勢いで来てたんで、潤さんの動きが大きくなってアクシデントが起きた。もう少し僕の掛かりが良ければ…」
 番手の岡村に過度の仕事をさせたという思いから、郡司はこう振り返った。それでも収穫はあった。2日目は、前回の豊橋記念の二次予選次ぐ逃げ切り勝ち。今シリーズの初日特選では深谷知広を目標に1着だったものの、次回の全日本選抜に向けては自力で感覚をつかんでおきたいという思惑もあったようだ。
 「(状態は)日に日に良くなっている。自力を出せたんで吹っ切れた部分もある。自分自身に期待を込めて、明日(3日目)の方が良くなってくると思います」
 地元地区の記念シリーズだけに、S級S班の自身の“立ち位置”を把握していないはずはない。だが、照準は連覇のかかる全日本選抜だろう。地元で準決に残ったのは鈴木陸来と深谷知広だけ。まずは2人の優出を願い、準決のトリは松谷秀幸、武井大介とのラインで別線を迎え撃つ。

竹内祥郎記者

2022年2月4日 19時36分

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