積極性増した森田優弥 ~小田原競輪~

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森田優弥
積極策を貫き通す
「眞杉も見てるんで」

 小田原競輪場施設整備等協賛競輪G3『小田原城下町音頭杯』は12日(木)に初日が終了。一次予選11レースは、森田優弥(埼玉・113期)が怒涛の先行策で別線を完封。ライン3番手を固めた地元の小島歩まで連れ込んで、ラインワンツースリーを決めた。

 前を取って受けて立った森田は、別線を受けてサッと7番手まで下げ切る。先頭の近藤翔馬がペースを上げても、お構いなしに力でねじ伏せて主導権を奪い取る。2周近くをもがき切って最後は番手の河野通孝に差されはしたが、完璧なレース内容でライン決着をメイクした。
 「切って切っての所をすぐに叩いて先行しようと思ってました。ハイペースになったんできつかったけど、河野さんが援護してくれたのでなんとか2着に残れました」

 立川記念を眞杉匠の番手から獲って、森田の心境にも変化があった様子。レースの積極性が、明らかに増している。
 「自分のレースを眞杉も見てるし、いろんな人が見てる。小さいレースはしたくないです。9車の時にこういうレースをやらないとと思っていたし、決まって良かったです。小田原は直線が長いと感じたけど、明日からも仕掛けを変えないように走りたい」

 番手で記念を獲ったからこそ、その後のレースが大事になる。原点に立ち返った森田が、颯爽と風を切って今シリーズを盛り上げる。

熊谷洋祐記者

2023年10月12日 19時31分

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