山崎歩夢が特別昇級を達成 ~取手競輪場~

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山崎歩夢
北日本の将来を担うホープ
父が待つS級の舞台にステップアップ

 4月25日に取手競輪場で行われたF1S級シリーズの最終日、A級決勝戦に出場した山崎歩夢(福島・125期)が3場所連続での完全優勝を達成し、S級への特別昇級を達成した。

 レースは山崎歩夢が前受けとなり、後ろ攻めとなった稲毛知也(和歌山・123期)が赤板から主導権をつかむ。5番手に下げた山崎は反撃の機を伺い、最終2コーナーからまくり返す。中団の一ノ瀬匠(佐賀・92期)が2センターで牽制し、小林史也(和歌山・107期)が直線で抜け出しにかかるが、大外を乗り越えた山崎が1着でゴール線を駆け抜けた。

 前検日のインタビューでは「今回は勝ち切れるように。体調を崩して一本欠場しましたけど、調子自体は仕上げてきました」と自信を覗かせており、言葉通り見事に勝ち切ってみせた。

 昨年7月の本格デビュー戦では先頭員早期追い抜きによる失格など遠回りもしたが、素質は間違いなく本物。これで偉大なる父(山崎芳仁・88期)が待つS級へステップアップを決めて「父にはいつも練習の時にアドバイスをもらっている。レースには少しずつ慣れてきましたけどまだまだ。力は足りないですし、少しずつ力を付けたい」と着実に、父の背中を追いかけトップレーサーへと前進する。

及位然斗記者

2025年4月24日 17時54分

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