五輪帰りの佐藤水菜が女子オールスター完全V ~平塚競輪場~

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佐藤水菜
地元ファンの前で賞金ボードを掲げる
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地元の仲間たちが胴上げで祝福
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セーフティーリードを保ってゴール
力を見せつける3連勝

 女子オールスター競輪決勝戦が8月15日(木)に平塚競輪場で行われた。優勝は地元の佐藤水菜(神奈川・114期)。パリ五輪から帰国した当日からレースを走り、3連勝で圧巻の完全優勝を飾った。


 打鐘で5番手の佐藤は、前と車間を切って仕掛けのタイミングをとる。3コーナーで、7番手から坂口楓華が思い切って仕掛けてレースはペースアップ。合わせて2番手から太田りゆも出る。坂口に乗って仕掛けた佐藤は、踏み合う2人の上を最終ホームであっさりとねじ伏せる。佐藤の加速は、マークしていた日野未来もちぎれてしまうほど。坂口を内から突っ張り切った太田が追うが、佐藤のスピードは落ちない。太田に1車身半の差を付けて、佐藤が完全Vで地元Gビッグレースを制した。

【佐藤水菜コメント】
 「たくさんの応援があったからこそ優勝できたんで、すごくうれしいです。(今回は3日制になって)パリオリンピックまでほとんどレースをせずに、ひたすらに練習に集中できたおかげで今回のオールスターもすごくいい結果が出せた。(ナショナルチームの活動で)みなさんに姿を見せられなかった間、自分がどれだけ進化できるかが課題だった。けど、すごくいい形で(ガールズケイリンに)帰ってこられたんじゃないかと思います。(周回中は5番手になり)私自身、位置取りは後方を狙っていた。坂口(楓華)選手が打鐘過ぎてから1回動いてきた。1周半から1周の間で行けるタイミングで自分から仕掛けようと思っていた。そのタイミングで坂口選手が動いたので、そこをうまく利用して脚を使わずに前に出ること、最後まで一番で駆け抜けることを考えていた。ゴール前は結構、タレてしまったんですけど、前半のリードがあったおかげで最後は逃げ切れました。基本的には自分が1着でゴールするために駆けているので、ゴール前は(誰にも)譲らない気持ちでした。もう(最終)1コーナーからすごい声援があったので、1コーナーからバックにかけて全開で踏んで、調子がいいなって思いながら。バックではすごく声援が聞こえて、さらに加速していけた。ゴール前でもちょっとキツいなって思ったところで声援があったので、踏ん張り切ることができました」

熊谷洋祐記者

2024年8月16日 00時10分

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