佐藤水菜が第3回オールガールズクラシックを制す ~岐阜競輪場~

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佐藤水菜
表彰式で賞金ボードを掲げてポーズを決める
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真後ろにいた児玉と1車身差のままゴール
絶妙なペース配分で堂々の逃げ切りV

 4月27日に岐阜競輪場で行われた第3回オールガールズクラシックは佐藤水菜(神奈川・114期)が圧巻の逃走劇を披露して、第1回大会以来、2度目の大会制覇を成し遂げた。

 【レース経過】
 初手で3番手の位置となった佐藤水菜は周回中に追い上げてきた細田愛未と石井貴子を入れる形で残り2周の赤板で5番手になる。徐々に石井との車間を空け始めた佐藤は打鐘付近から上昇していき先頭に踊り出る。気配を察知した児玉が小林莉子を叩いて待つと梅川風子と佐藤の後ろで併走になる。最終ホーム前に車を外に持ち出した石井は梅川の後ろで外併走に。最終2コーナーからまくりを狙った梅川であったが、佐藤がしっかりと合わせて切る。最後の直線で追い込みを狙った児玉の追撃も振り切って佐藤がそのままゴール線を駆け抜けた。

 【優勝者 佐藤水菜インタビュー】
「直前に体調を崩したりとか、ガールズケイリンの自転車に乗らずに入ってきているぶん、状態面は問題ないんですけど、それ以外が結構、不安要素が多かったんですけど。自分の力を信じられたので。先行すれば逃げ切れるって思って走ったので。そこはいい部分だったと思います。自分の番手に児玉選手がはまったのを見て、梅川さんと2人で併走状態を作れたのは自分にとって100点満点でしたね。(競技で)ある程度はああいうレースで勝ててきたので、長い距離の方が自分は勝率が高かったので。今日は絶対1周半か1周は行こうと思っていたので。うまくはまってくれたので、すごく有利に動きました。初手位置で梅川さんが番手で。行こうと思った時に1番が見えたのでそこで完ぺきに獲ったと思いました。手の内がばれているぶん、やりやすかったですね。もうまくりとかはやりたくないですね。昨日みたいになるのが一番いやなので。(準決勝で負けてしまい)やるせない気持ちというか、こういうこともあるんだなって。自分が経験したことのない負けパターンだったので。車券を外してしまって申し訳ない気持ちもあるんですけど、自分の成長が見えるので。すごくなんだろう…。久々に競輪が楽しいって思えて。競技は結構、負けて悔しい、楽しいって思えて走れるから、どんどん意欲があがったんですけど。最近のガールズケイリンはどこにモチベーションだったりとか。でも昨日ああいう負けをしてすごく自分にとって成長が見えたレースになったので。絶対にああいうことがないように。ああいう展開もあるって年頭において走れたのは今後の人生に大きな影響を与えました。(これでグランプリ出場権を得たが)正直、今年G1を全部獲るって公言していたと思うんですけど。だからこそグランプリに出るって。最低条件ではいたので、そこまで大きくは。最低条件としてグランプリも獲るって決めていたので、まずはチェックマークが一個ついた感じです。今回の状態で獲れたのは大きかったので、ジャパントラックカップもあるんですけど、パールカップも頑張ろうと思います」

細川和輝記者

2025年4月27日 22時07分

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