ガールズドリームレースは佐藤水菜がV ~女子オールスター競輪~

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佐藤水菜
地元バンクで躍動する
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他を寄せ付けずにゴール
オリンピック組の実力を発揮

 オールスター競輪は、8月14日(火)に初日が行われた。11レースで行われたガールズドリームレースは、パリオリンピックに出場した佐藤水菜(神奈川・114期)が快勝し、実力を見せつけた。

 ファン投票上位7名により行われたドリームレース。3番手のポジショニングからレースを進めた佐藤は、道中で石井寛子にフタをされる。簡単に車を下げなかった佐藤は、打鐘で内に包まれる展開になった。だが、久米詩がカマすと、打鐘3コーナーで外が開ける。最終ホーム目掛けて踏み上げると、そこからは抜群の加速。超高速域の最終バックでも、後ろを確認する余裕も見せた。最後は、真後ろにスイッチした日野未来に、4分の3車身差をつけたまま、圧巻のゴールを駆け抜けた。

 「(残り)1周半か、1周では(仕掛けて)行こうと思ってたんですけど、6番の石井選手に押さえられて道がなくて、道ができてから行きました。パリッとしないレースだったんですけど、休まずに行けました。どんな展開でも、経験を増やしていかないといけないし、すんなり引かないところをアピールできた。よくない展開を、どう組み立て直すか勉強になりました。自転車をグランプリから乗り換えたんですけど、セッティングもまだ合わせてなくて、ローラーで合わせたぐらいで、全然セッティングが出てないまま走ったので、明日(2日目)はしっかりと修正して走れたらなと思います」

 オリンピックは、スプリントと、ケイリンに出場したが、共にメダルには届かなかった。金メダルの期待も背負っていただけに「技術的なものが未熟だったし、実力のなさが際立った大会だった」と、悔しさを隠せない。そのなかで、パリから帰国した当日にレースを走り、1着でファンの人気に応えた精神力は、並大抵のものじゃない。

 「レースの緊張感があって、今は持ちこたえているけど、体調を崩さないようにしたい。気持ちを引き締めて過ごしたいです」

 ギリギリの精神状態をキープして、激闘を戦い抜く。

熊谷洋祐記者

2024年8月13日 21時55分

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