長澤彩が遅咲きのV
「信じられないですね。みなさんコレクションの常連で、自分が一番下だと思って走ってたので」。チャームポイントである”長澤スマイル”が、ひときわ光り輝く。2年ぶり2度目の出場。少ないチャンスをモノにし、見事優勝を手にした。
「ジャンのところは予想できていました。児玉さんが行ってモガき合いに付いて行こうか迷ったけど、冷静に見ていけば良い流れがくるのではと。後ろから荒牧さんが来てるのが見えたので抜かれないようにいきました」
これで初のガールズグランプリ出場がグッと近づいた。モチベーションはさらに高まる。
「元々ダッシュが全くなくて。最近は段々とついてきたけど、総合力を上げないと自力では勝てない。目標はガールズグランプリです。私は優勝回数が少ないので、優勝を増やして確実に出られるように。そしてグランプリで結果を出せるようにしたいです」
荒牧は早めに追い込んだが届かず。惜しくも準Vに終わる。
「冷静だと思って走っていたけど、焦っていたのかもしれない。要所要所で踏み遅れてました。(直線も)外々を踏んでしまいましたし。ワンチャンスをしっかりモノにできるようにならないと。もう1回大きい舞台で走りたいです」
梶田は久々のビッグチャンスも、ゴール前で失速。
「7番車だったので、とにかく前々に攻めようと思ってました。最近は競走がひどかったので練習している意味があるのかと思っていたので、今日は自力を出したかった。後ろに誰がいるのか分かったけど、風が強くて最後にタレました。今日は収穫もあったし、最近のなかでは良いレースができました」
奥井が踏み合いには勝ったものの、共倒れに終わる。
「打鐘のところで1回迷いました。行かせて番手に入ろうかと。でも、前回(高松ステージで児玉に先行された)の意地もあって。先行は譲りたくないと思ったので。もっと冷静になればよかったですね」
その児玉は外枠に泣く。
「奥井さんとはヤルつもりだったので。ただ、風が強かったから、一番後ろから押さえるのは苦しい。発走機を特訓します。グランプリが危うくなってきたのでもっと練習します」
「読みが外れました」とは石井。「一本棒になったら自分で出て行こうと思ってたけど…。詰まったまま終わってしまいました」。