小林優、児玉碧の頂上決戦
ガールズ頂上決戦は、ワールドカップ第3戦のケイリンで銅メダルを獲得するなど世界の舞台で活躍している小林優香と、国内最強の名をほしいままにしている児玉碧衣の力比べ。東京五輪に向けての競技のシーズン真っただ中に、トライアルでのワンチャンスをモノにして出場を果たす小林のモチベーションの高さを評価して本命に推す。調整面など不安な点もあるが、まくり3連発で完全優勝したトライアルのように、パワーの違いを見せ付ける。対する児玉は、先に仕掛けて力を出し切る形に持っていければ面白い。今年はより仕掛け早い積極的な競走スタイルが完成され、現にガールズドリーム戦では打鐘4角からのカマシで小林を不発に終わらせている。持ち前の異次元ダッシュで、他の突き放し、どこまで粘り込めるかの勝負。グランプリ史上初の連覇は成るか。
両者を追うのは石井貴子、石井寛子。トライアルでは大きく明暗が分かれた2人だが、ともに児玉を破ってガールズ特別レースを優勝するなど力量的には差はない。流れに乗って前々好位キープからのタテ脚勝負がハマれば逆転Vは十分。特に石井貴は昨年のグランプリで児玉に目標を絞って準V、トライアル決勝も小林に目標を絞って準Vと大一番ではシビアなところを前面に出してくる。目指すは初の頂点だ。
梅川風子も破壊力ある一撃で主役の座を狙う。400走路で11秒台の上がりタイムを連発するトップスピードの高さは児玉にも見劣りしないし、トライアルを2年連続優勝と勝負強さも身に付いてきた。
今年の優勝回数18回と、若手一番の成長株が佐藤水菜だ。強靭な地脚で敵の反撃を合わせ切る走りを最も得意とするが、特別レースとなると組立てに迷い、力を出し切れずに終わっている。一年最後の大舞台で殻を打ち破りたい。当所ホームの奥井迪は、トラアル決勝と同様、先行勝負に迷いがなさそう。