GP最後の椅子をめぐる戦い
優勝候補の筆頭は郡司浩平とみた。今年は全日本選抜のVで真っ先にグランプリ出場権を獲得すると、ダービー準V、G3で2Vなど獲得賞金ランキングは第2位。展開に即応する俊敏な走りには定評があり、年間を通じて高いレベルの走りを披露している。持ち味である攻撃的な自在戦で大会連覇を目指す。
寬仁親王牌で17年全日本選抜以来となるG1制覇を達成した平原康多を重視する手もある。今年は落車が続いた時もあったが、現在は完全に立て直しているし、この大会は3Vの実績があるように相性もいい。勢いそのままにG1連覇を飾る場面は大いにありそうだ。
オールスターでタイトルホルダーの仲間入りを果たした古性優作は相変わらず動きがいい。10月平塚記念は準V、寬仁親王牌では日競選理事長杯で2着に入っている。脇本雄太は欠場となってしまったが、自分で戦っても優勝が狙える状態。脇本不在をカバーする気迫の走りで近畿勢を鼓舞する。
松浦悠士、清水裕友の中国黄金コンビも侮れない。獲得賞金ランキングでトップを突っ走っている松浦はやや乱調気味なのは気になるが、清水は地元の11月防府記念で4連覇を達成。同一競輪場でのG3連覇記録(グレード制導入後)を更新していてムードがいい。
新田祐大、佐藤慎太郎、守澤太志のSS班3名を擁する北日本勢も怖い。守澤は獲得賞金ランキング第6位、佐藤は第7位と好位置に付けているが、出走本数の少ない新田は優勝あるのみ。新田がワールドクラスのスピードを遺憾なく発揮なら一発ある。
注目は獲得賞金ランキング第8位の山口拳矢、第10位の吉田拓矢、第11位の浅井康太だ。準Vでも出場権を獲得できる可能性がある。