戦歴重視なら山口拳
このレースは先輩期が優勝することが多い。16年~20年の直近5年間は前年も出場した先輩期の選手が勝ち名乗りを挙げている。
本命には山口拳矢を推した。今年の山口は超エリート街道を驀進していて、共同通信社杯でビッグ初V、サマーナイトフェスティバルは準Vなど、グランプリ出場次点の成績を残した。位置を取ってから仕掛ける競走が冴え渡っている。先輩期が意地を見せることが多いレースとはいえ、山口の実績は重視せざるを得ない。
先行基本の積極的な競走で別線を捻じ伏せている町田太我の単にも魅力を感じる。6月松山G3をはじめ今年は5Vを達成している。12月広島記念1着の動きも力強く、調子も申し分ない。タイミングよく仕掛けて主導権を握れば押し切りも。
安定感が増した坂井洋も怖い。11月四日市記念では展開が向いた面はあったとはいえ、郡司浩、古性優、浅井康ら錚々たる面々を撃破して記念初Vを飾っている。その後はF1戦ながら決勝を外しておらず1V、準Vと決勝3着が1回ずつ。ツボにはまれば単もありうる。関東では今年は6Vの佐々木悠葵も侮れない。落車負傷でやや調子を落とした時もあったが、競輪祭では準決4着、11月立川は3連勝と復調している。
天性のスピードは一級品の寺崎浩平だが、やや末脚を欠く場面が散見する。好調時に比べるとやや物足りない印象だ。とは言っても直前の伊東記念では決勝に乗ったし、ポテンシャルは高いので調子に上積みがあれば好勝負に持ち込んでも不思議ではない。
小原佑太、高橋晋也の北日本コンビは昨年のこのレースでも連係している。両者ともスピードには非凡なものがあるので注意。