平原康悲願の初Vへ闘志
今年は9年連続12回目の出場となる平原康多。準Vはあるもののまだ優勝には手が届いていないだけに、優勝にかける思いはメンバー中で最も強いのでは。寬仁親王牌では17年の全日本選抜以来となるG1優勝を達成していて、いいムードで参戦できるし、宿口陽一、吉田拓矢と関東勢がそろっているのも平原には追い風だ。関東3車で好連係を決めてのVゲットに期待した。宿口は高松宮記念杯、吉田は競輪祭でそれぞれタイトルホルダーの仲間入りを果たした。両者ともに今年は地力強化を感じさせる走りを披露している。
松浦悠士、清水裕友の中国ゴールデンコンビを重視する手もある。今年の松浦はダービー、サマーナイトフェスティバルで優勝、G3は7Vと圧巻の成績を残した。秋にやや調子を落としたが、12月広島記念は4連勝していて立て直しに成功。グランプリでは3年連続の連続の連係となる清水との前後は松浦が番手に決まった。息の合った連係プレーで初戴冠を目指す。
全日本選抜でG1大会2V目を飾った郡司浩平は3年連続の出場。一昨年5着、昨年は9着とまだ結果は出ていないが、好勝負できるだけの機動力は備えている。北日本勢を後ろに従えて持ち味である強気の自力攻撃が奏功なら主役を演じても不思議ではない。佐藤慎太郎、守澤太志は、守澤が12月広島記念で落車していて、佐藤が郡司の番手となった。佐藤が再び頂点に立つシーンも。
何でもありの自在戦で一発を狙いそうな古性優作の出方にも注意したい。