大記録に挑む佐藤水菜
佐藤水菜
昨年は石井寛子が優勝したように波乱も多い頂上決戦だが、年間グランプリスラムというとてつもない偉業に臨む佐藤水菜の力が抜けている。世界選のケイリンで2年連続の金メダル、スプリントでも銀メダルを獲得している押しも押されもせぬ世界女王。今までのトップレーサーとは次元が違うだけに、長い距離を踏んでの勝負でもショートレンジのタテ攻撃になっても大目標を達成する可能性は高い。
梅川風子
佐藤にとって最大のライバルは梅川風子だ。今年の普通開催は全て勝ち、G1戦でも勝ち星を重ねて女子王座戦の決勝では佐藤に4分の1輪差まで肉薄した。スピードで唯一佐藤に対抗できそうな存在だけに逆転の期待も。
児玉碧衣も自分に合った練習に出会い進化を実感する一年だった。ただ、G1戦では悔しい結果が続いたので、ここで晴らしたい。佐藤と並び地元スターの尾崎睦もこの舞台を目標に一年を戦い抜き、10月には節目の500勝も達成。さらにオールラウンダーの久米詩、脚力も精神面も強化された坂口楓華、最後の出場枠を守り切った山原さくら。佐藤の一強ムードながら、大一番に相応しい選手がそろった。