初優勝を飾ったのは… ~ルーキーシリーズ2024in富山~

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栗山和樹
完全Vでレースセンスの高さを示した
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高木萌那
会心のレースで強敵を撃破
男女共に在所1位が着外の波乱

 ルーキーシリーズ2024in富山の最終日が、5月5日(日)に行われた。男子125期の優勝は栗山和樹(岐阜・125期)、女子126期の優勝は高木萌那(福岡・126期)だった。

 冷静な立ち回りで激戦を制し、デビュー場所で完全Vをつかんだ栗山は、落ち着いた口調でレースを振り返った。
 「(初手は)遠藤君か、谷内君の後ろが欲しくて、谷内君の後ろが取れた。どこかでは仕掛けていくかなと思って、まずはそこからでした。志田君が切って、(自分も)外を踏もうかなってタイミングで瀧川さんが来て、谷内君が内に入っていった。遠藤君と、瀧川さんでイエローラインぐらいのところでゴチャ付いてたし、さすがに外は厳しいと思って谷内君に付いて行ったら、自分も抜け出せたので運が良かったです。最後は、誰かが外をものすごい勢いで来てたので、ガムシャラに踏みました。ルーキーシリーズは、自在に、走り方を何も気にせずに走りました。運良く、うまく立ち回れたと思います。3日間車券に貢献できたのは良かったです」

 女子の優勝は高木。断トツの存在かと思われた仲澤春香を破り、同あっせんだった父の高木和仁の目の前で初優勝をつかんだ。
 「自力を出せる人がたくさんいたし、前の方から始めたかった。(仲澤)春香さんの方が私よりも脚力は上だし、初日、2日目の走りを見ていたら、正直自分が勝てるか大丈夫なのかなって思いもありました。でも、春香さんよりも前から仕掛ければ、合わせられる可能性はあると思ってました。卒記とか、競走訓練とかの固定概念は捨てて、とにかく冷静に走ろうと思って、展開に対応できました。直前に父と話して、ドキドキするって言ったら、『こういう時は気持ちが強いやつが勝つんだぞ』って言ってもらえた。それで気持ちが入って落ち着けました。優勝できてホッとしてます。でも、次はもうちょっと長い距離も踏めるように意識したいです」

 次回のルーキーシリーズは、平塚競輪場で5月10日(金)から行われる。

熊谷洋祐記者

2024年5月5日 19時57分

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