ガールズは梅川風子が主役 ~高知ミッドナイト~

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立部楓真
チャレンジ最後は自慢の機動力でV獲得だ
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梅川風子
勝って今後のビッグレースに弾みを付けるか

 九州のルーキーが多く参戦するが、その中でも立部楓真に期待する。連係実績ある阪本和也や山口龍也の長崎勢の加勢を得られれば戦いやすい。ラインから優勝者を出す。
 九州では松尾勇吾からも目が離せない。6月小倉ミッドナイトで完全Vの松尾は、強烈ダッシュ、スピードの持ち主。チャレンジ最終戦も小倉と同じく積極的な仕掛けを心掛ける。早めの巻き返しで西九州勢を襲おう。
 また、野上竜太も本来ならV候補筆頭に推されていい実力者だ。援軍が手薄になった場合などモロさはあるが、出切ってしまえば別線完封があっておかしくない。

 主力の115期勢にとってはチャレンジ最終戦となるだけに、全員が勝つだけでなく、次につながる内容のある走りを求めてくる。その中でも充実の立部楓真が最も注目の存在だろう。不運の車体故障に泣いて6月小倉での特班こそ逃した立部だが、チャレンジきっての大型先行。10月佐世保ミッドナイトで南蓮の強烈まくりを制して逃げ切り優勝したのがきっかけになり、その後は見違えるような快進撃を続けている。力強い走りで好成績を重ねており、今年は直前の6月小松島までの10場所で22勝し3V。
 「(好成績の要因は)練習も脚が痛くなるくらいしっかりできていますが、競走に慣れてきて気持ちに余裕が出てきたのが大きいです。長い距離を踏めるのが武器なのに、弱気な競走をして負けるパターンが多かったけど、そういう競走がなくなった」
 練習での強さは、S級で活躍する兄弟子の金ヶ江勇気(111期)以上との声も。強靭な地脚が武器で、決まり手の多くが逃げてのもの。連係実績ある阪本和也、山口龍也の長崎勢が援軍に回ればライン的にも強固で、度胸良く飛び出してしまえば、別線完封の走りが見られる。

 ガールズは、梅川風子、林真奈美、吉岡詩織、山原さくらが軸のV争い。復活を遂げた地元の山原からも目が離せないが、本命人気を集めるのは梅川だろう。2年連続でグランプリ出場を果たすなどガールズ屈指の実力者。開催中止が続いたが、調子に狂いはなし。1カ月半ぶりの実戦となった5月平は完全優勝。決勝は、絶好調の加瀬加や鈴木美をまくり合戦の末下した。続く6月川崎は高木真に差されたが準V。「練習も含めて変わらず出来ています。過去のレースを振り返ることはしませんが、反省する点も多い」。7月にガールズケイリンフェスティバル、8月にアルテミス賞、9月には1月静岡のトライアルを制して出走権を勝ち取ったガールズケイリンコレクションの代替開催と今後は大きなレースが続くだけに、賞金ランク3位に付ける現状にも決して気を緩めない。流れに応じて自力を出すのが今のスタイル。しばしば男子顔負けのタイムも叩き出す一撃の破壊力で、ここもしっかり勝ち切る。

権田浩一記者

2020年6月26日 14時04分

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