五輪戦士・脇本雄太がパーフェクトV ~不死鳥杯~

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脇本雄太
笑顔で優勝トロフィーを掲げる
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1着でゴール線を通過する1番車の脇本雄太選手
地元記念5度目の制覇

 7月26日(日)、福井競輪開設70周年記念「不死鳥杯」決勝戦が行われ、地元のスター脇本雄太(福井・94期)が逃げ切りを決めて完全優勝を達成。福井競輪場では昨年度ウィナーズカップが開催されたため、記念競輪は68周年以来の開催で、脇本は3大会連続の優勝を成し遂げた。

 レースは号砲と同時に伊原克彦が前に出て、村上義弘が付ける。中団に高橋和也-坂口晃輔の中部勢、脇本は前3走と同様に後ろ攻めを選択した。レースを動かしたのはやはり脇本。打鐘前2コーナーのくだりを使ってスパートをすると、前受けの伊原は抵抗を見せるが、脇本は最終HS前で難なく叩き切る。松岡健介に東口善朋も追走をしてラインで上位独占を決めた。逃げ切った脇本の1周タイムは21秒5。最終HSからBSまでを10秒5、ラストのハロンが11秒フラットと別次元の強さを見せつけた。
 「完全優勝は意識していなかった。伊原さんと別線でつらいし、こみ上げてくるものがあったが、その中で戦えた。(スタートは)前受けになると思っていた。連日、同じレースをしていたので、自信を持って走れた。伊原さんもダッシュがあるので、これ以上はタイミングを遅らせるわけにはいかなくて、打鐘でいった。雨でバンクコンディションが悪かったけど、踏み切れた。3車いる中でワンツースリーを決められたのは価値がある。地元記念でファンがいる前で、走れたのは嬉しかった。4連勝できたのも嬉しい。(地区内あっ旋は)お互いが、お互いを知るためのレースが多かったと思う」と喜びつつレースを振り返った。「オリンピックが延期になったのは仕方のないことだし、目標を変えるわけにはいかない。来年がまた勝負と思っているので、気を緩めずに頑張りたい」と東京オリンピックでの金メダル獲得に向けて、これからもノンストップで突き進む。

 4日間合計の入場人員は5353人、売上は43億2717万4,300円で、売上目標の40億円を突破した。

池端航一記者

2020年7月26日 17時20分

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